5. サステナビリティ経営
サステナビリティ経営に関しては、現時点では具体的な目標や取り組みを設定していないが、第1フェーズの最終年度となる2023年7月にサステナビリティ委員会を設置し、サステナビリティ経営の実現を、独自技術を持つ企業集団としてのグループ力強化に活かすため、ESG(環境、社会、コーポレート・ガバナンス)を意識した取り組みを本格化させている。
意欲的な長期ビジョンの達成に向けた戦略の進捗状況に注目
6. アナリストの視点
同社は、第1フェーズの目標は既存事業のオーガニック成長で達成可能、第2フェーズと第3フェーズの目標達成に向けてM&A・アライアンス戦略を積極推進する方針としており、グループ各社の特長を活かすフォーメーションの構築を推進している。これらの成果として2024年3月期は売上高拡大が加速する見込みである。弊社では、営業利益も会社計画に対して上振れの可能性が高いと考えており、収益拡大基調である点を評価している。当面はM&Aに伴うのれん償却が利益圧迫要因となる可能性はあるが、市場環境は良好であり、中長期的にはソリューションのさらなる向上などM&A・アライアンス戦略によるシナジー効果が期待できる。2030年3月期に売上高300億円を目指す意欲的な長期ビジョンの達成に向けた戦略の進捗状況に注目していきたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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