4. 特徴・強み
顧客は大手企業が中心で、システム開発では地方自治体や電力会社などへの基幹システム系の導入実績が多数あり、創業以来30年の積み重ねで幅広い業種・業態の導入ノウハウを蓄積している。顧客のシステムニーズに応える技術と実績をベースとして、DX対応を含めて、幅広い業種・業態にソリューション提供できることを特徴・強みとしている。
なお主要販売先は、日立製作所<6501>(2021年3月期の売上高に占める割合16.0%)、パナソニック スマートファクトリーソリューションズ(株)(同9.5%)などである。
進捗・品質管理を徹底してプロジェクトの不採算化防止
5. リスク要因・収益特性
システム開発・情報サービス産業における一般的なリスク要因としては、景気変動などによる企業のIT・DX投資抑制、市場競合の激化、不採算プロジェクトや品質不具合の発生、技術革新への対応遅れ、人材の確保・育成、協力会社・販売パートナーとの関係、法的規制などがある。
企業のIT・DX投資については、一時的な抑制・停滞が発生しても、中長期的には高水準に推移することが予想され、同社にとって事業環境悪化への懸念は小さい。
不採算プロジェクトや品質不具合の発生については、同社は受注前に顧客要件を十分に分析して見積決済書による社内手続きの上で受注し、受注後も開発工程ごとに進捗・品質管理を徹底することで、個別プロジェクトの不採算化や不具合発生を防ぐことに努めている。
技術革新への対応については、資本提携しているベンチャー企業やIT企業との協業も行いながら、AI(Artificial Intelligence)やIoT(Internet of Things)といった先端技術の習得にとどまらず、人の身体とインターネットをつなぐIoB(Internet of Bodies)という新たなトレンドの習得などにも努めている。
なお収益に関する季節要因として、顧客である官公庁・地方自治体及び一般企業の多くの年度末にあたる3月に案件クローズが集中しやすいため、売上高、営業利益とも第4四半期(1~3月)の構成比が高い傾向がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<ST>
この銘柄の最新ニュース
SIGGのニュース一覧- SIGG Research Memo(9):営業利益重視への転換や株主還元強化を評価、成長戦略第2フェーズの進捗に注目 2024/12/17
- SIGG Research Memo(8):株主還元はDOE6%目安、2025年3月期は大幅増配予想 2024/12/17
- SIGG Research Memo(7):ITトータルソリューションカンパニーを目指す 2024/12/17
- SIGG Research Memo(6):2025年3月期は大幅増収増益予想、さらに上振れ余地あり 2024/12/17
- SIGG Research Memo(5):2025年3月期中間期は計画超の大幅増収増益で着地 2024/12/17
マーケットニュース
- 交通空白解消の切り札、普及加速に向かう「ライドシェア」関連を追う <株探トップ特集> (12/24)
- 明日の株式相場に向けて=「ホンダ・日産」サプライズ統合で化ける株 (12/24)
- NY各市場 1時台 ダウ平均は209ドル高 ナスダックもプラス圏での推移 (12/25)
- 住信SBIネット銀、三菱紙、ホンダなど (12/24)
おすすめ条件でスクリーニング
SIGグループの取引履歴を振り返りませんか?
SIGグループの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。