1. 2023年1月期の業績概要
2023年1月期の連結業績は、売上高で前期比4.8%減の2,007百万円、営業利益で同38.8%増の392百万円、経常利益で同13.7%増の402百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同17.1%減の206百万円とおおむね会社計画どおりに着地した。収益認識会計基準の適用により売上高が204百万円、売上原価が197百万円それぞれ減少し、営業利益及び経常利益が6百万円減少した。旧会計基準ベースでは売上高で同4.9%増の2,211百万円、営業利益で同41.1%増の399百万円、経常利益で同15.5%増の409百万円となっており、実質増収増益であった。
売上高は収益認識会計基準等の適用により減収となったものの、売上総利益は主力のASP事業の伸長により前期比17.6%増の970百万円となった。売上総利益率についても、売上構成比の変化により前期の39.1%から48.3%(旧会計基準では44.2%)に上昇した。販管費は次世代「まかせてネット」の開発に伴う研究開発費の増加を主因に同35百万円増加したが、売上総利益の増加で吸収し、営業利益は2期連続で2ケタ増益となった。営業外収支は、コロナ禍関連の受取給付金の減少(前期の58百万円に対し7百万円)により同61百万円悪化した。
親会社株主に帰属する当期純利益の減益要因は、特別損失100百万円の計上による。2022年6月末に子会社のプットメニューの全株式を譲渡したことに伴い、プットメニュー事業関連のソフトウェア資産の減損損失79百万円、貸倒引当金20百万円を計上した。プットメニューは、「Putmenu」の開発元であるボクシーズ(株)及び(株)タグキャストとの共同出資により、2018年2月に設立(ジャストプランニング<4287>の出資比率は70%)された。しかし、「Putmenu」の今後の展開や開発・運用体制についてボクシーズと協議を行った結果、ボクシーズが単独で開発・運営していくことが、「Putmenu」の長期的な事業拡大及び両社の企業価値向上に資するものと判断し、譲渡を決定した。プットメニューの連結子会社除外による業績への影響は軽微だが、関連する開発費やマーケティング費用等は軽減される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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