決算材料をこなして一段高、中長期トレンド転換で上値を試す展開
時価総額:2458億円
PER:18.41倍
PBR: 1.11倍
火薬から機能化学品などを中心に事業多角化を進めて半導体封止材料のエポキシ樹脂やレジスト、マスク、LED用封止材などを手がける。抗がん剤やジェネリックなど33種類に及ぶ医薬、エアバッグ、シートベルト等に使われるガス発生装置などの自動車部材等も展開。農薬や農業用の殺虫剤、除草剤を開発するアグロ事業にも展開。
業績面においては11/7に中間決算および業績の下方修正を発表、主力の機能化学品事業で半導体市況の減速が響いて1Qから利益が落ち込んだが2Qでは若干の回復、また5G基地局向けのエポキシ樹脂は好調推移で持ち直し傾向がみられている。医薬事業ではがん関連ジェネリック品が伸長して業績貢献している。
株価は上記の決算とあわせて自社株買いを発表して上放れの動きとなったが、足元では調整して25日移動平均線をはさみながらのもみ合いとなっている。週足ベースでは上値抵抗を突破して一目均衡表は三役好転が示現し下値を切り上げるしっかりの動き。MACDは中期トレンドが上昇に転換しており、再び2018年後半の高値1509円を試しにいくものと予想する。