樹脂加工製品事業の売上高は前年同期比14.3%増の857.82億円、営業利益は同39.8%減の1.26億円となった。半導体不足や中国のロックダウンによる主要顧客の減産の影響を受けたが、円安による為替影響がプラスに作用した結果、売上高は前年同期を上回った。利益面では、市況影響等の価格転嫁に向けた交渉を進めているが、減産影響や生産計画の変動に伴う稼働ロス、原材料やエネルギー価格の上昇、北米の人件費高騰や要員確保のための労務費負担など生産コストの増加が重なり、前年同期比で減益となった。
ケミカル事業の売上高は同9.4%増の224.65億円、営業利益は同17.6%減の12.35億円となった。完成車メーカーの減産の影響を受け、モビリティ分野の取引が減少したほか、スマホ需要の低迷により電子機器向けの原材料販売が伸び悩んだ。また、ライフサイエンス・ファインケミカル分野でも需要が軟調に推移した。その一方、ナフサ価格は高い水準に留まっており、販売価格の上昇と円安による為替影響により、売上高は前年同期を上回った。利益面では、原材料やエネルギー価格の上昇によるものづくり分野の収益性の低下や、運賃・出張費等の増加による販売費及び一般管理費の増加等により、前年同期比で減益となった。
2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比9.4%増の1,410.00億円、営業利益が同82.4%減(前回予想比83.3%減)の5.00億円、経常利益が同73.0%減(同73.3%減)の8.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同88.3%減(同69.1%減)の5.00億円としている。
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