樹脂加工製品事業の売上高は前年同期比1.2%増の264.62億円、営業損失は1.29億円(前年同期は5.46億円の利益)となった。半導体不足や上海ロックダウンの影響による主要顧客の減産の影響を受け、日本、北米を中心に生産台数は減少した。一方、12月決算の中国において2022年1月~3月の生産が堅調に推移したことや、円安の影響等により、売上高は前年同期並みとなった。利益面では、生産計画の変動により適正な生産体制の構築が困難であったことや、北米を中心に要員確保のための労務費負担が増加したこと等により、前年同期比で減益となった。
ケミカル事業の売上高は前年同期比14.5%増の75.92億円、営業利益は同5.0%増の5.40億円となった。完成車メーカーの減産の影響を受け、モビリティ分野の取引が減少したほか、コロナ禍の巣ごもり需要が一服したことにより、LEDや電子機器向けの原材料販売も低調に推移した。その一方、ファインケミカル分野では、前年度からの需要の回復傾向が継続し、ライフサイエンス分野でも、医療・食品向けのフィルムや樹脂原材料の取引が堅調に推移した。 利益面では、増収効果等により、前年同期比で増益となった。
2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比9.4%増(前回予想比7.8%減)の1,410.00億円、営業利益が同5.4%増(同66.7%減)の30.00億円、経常利益が同1.2%増(同66.7%減)の30.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同62.0%減(同67.6%減)の16.20億円としている。
<EY>
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