先読み作戦指令室＝ロンシール：中国向け鉄道、バス床材が好調、浄化外壁の特許も

　ロンシール工業に注目したい。

　１０年３月期連結営業利益は不採算事業からの撤退や、コスト削減効果などから４億４０００万円（前期比１３．２％増）の見通し。

　１１年３月期は建築用壁・床材の回復や、中国の鉄道、バス、建築用床材の伸長から増益が続こう。

　抗菌性壁・床材で展開、抗ウイルス性壁・床材の開発も進めていることから新型インフルエンザ関連でも折に触れて人気化しそうだ。

　本社は東京スカイツリーが建設されている墨田区だが、隣接する葛飾区でイトーヨーカ堂の大規模ショッピングセンターに土地を賃貸するなど賃貸事業という安定収益源を持っていることも評価できる。

　ジャパンゴアテックス、フジタと共同で太陽エネルギー利用して空気を浄化する外壁で特許を公開していることも材料視できよう（公開番号・平１０－１８４５８）。

　筆頭株主は東ソーとバックもしっかりしている。

　株価は順調に下値を切り上げており、週足の一目均衡表の「雲」（抵抗帯）抜けが目前。ＰＢＲは０．７倍前後と割安感も。いずれ０９年４月の１６１円高値挑戦場面も訪れそうだ。

　午前９時２４分現在の株価は３円安の１１４円。



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［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社