「全固体電池」関連がランキング上位に、トヨタなど開発を本格化<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全個体電池」が6位となっている。
全固体電池は、現在普及しているリチウムイオン電池では電解質が液体であるのに対して、電解質を固体化したもの。液体の電解質と違い、必要なイオンだけが正極と負極の間を移動するので、電極と液体が反応して劣化したり、液漏れなどの危険性が少ないのが特長で、電気自動車(EV)に搭載した場合には、走行距離の延長や充電時間の短縮が見込まれており、ポスト・リチウムイオン電池として注目されている。
トヨタ自動車<7203.T>は、2020年代前半をメドにリチウムイオン電池に代わる「全固体電池」を実用化し、既存のガソリン車と遜色無いEVの実現を目指している。同社は17年12月に「全固体電池」開発などの協業でパナソニック<6752.T>と合意して、開発を加速している。
日立化成<4217.T>は、全固体電池の主要部材のひとつである固体電解質の開発・製造技術を有する米アイオニック・マテリアルズに、両社による研究開発を推進するために出資したと発表している。この出資を機に日立化成は、米アイオニック・マテリアルズの固体電解質に関する技術を活用し、全固体電池向け負極材の開発も視野に入れ、次世代材料の研究を進めるとしている。
TDK<6762.T>は、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」用をはじめ、幅広い用途に向けた全固体電池「セラチャージ」を開発したと発表している。セラミック固体電解質を積み重ねて作るタイプで、「次世代電池」として幅広い業界で全固体電池の開発が加速するなか、早期の量産化で需要の取り込みを目指す。
このほかに関連銘柄として、富士通研究所と共同で高電圧・大容量の全固体電池の開発を進めるFDK<6955.T>、酸化物系固体電解質を開発しているオハラ<5218.T>、新たな有機ポリマー電解質材料でゲル状の電解質を開発した積水化学工業<4204.T>、電極構造体および集電体、セパレーターのすべてを樹脂で構成する新型電池の商業化を検討している三洋化成工業<4471.T>などがある。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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