ＵＢＥ、前期経常を37％上方修正、配当も5円増額

　ＵＢＥ <4208> [東証Ｐ] が4月25日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常損益を従来予想の265億円の黒字→363億円の黒字(前の期は87.4億円の赤字)に37.0％上方修正した。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の151億円の黒字→249億円の黒字(前年同期は60億円の赤字)に64.5％増額した計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の100円→105円(前の期は95円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高は、機械セグメントにおける機械製品の販売の期ずれ等および機能品セグメントにおける一部製品の需要減退の影響等から、前回予想を下回る見込みです。営業利益は、樹脂・化成品セグメントにおいてナイロンポリマーの需要が海外を中心に改善したこと等から、前回予想を上回る見込みです。経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、営業利益の上振れに加え、セメント関連事業（持分法適用関連会社)の利益が拡大したことにより持分法投資損益が改善し、前回予想を上回る見込みです。なお、2024 年 3 月期の期末配当予想につきましても、上記業績予想の修正等を踏まえて、1 株当たり 50 円 00 銭（年間 100 円 00 銭）から 55 円 00 銭（同 105 円 00 銭）へ修正しました。詳細は、本日発表した「配当予想の修正（増配）に関するお知らせ」をご参照ください。

　当社は、2023 年 3 月期を初年度とする中期経営計画「UBE Vision 2030 Transformation～1st Stage～」において、積極的な成長投資を実施する一方で、安定的な配当を継続して実施することを基本方針とし、DOE（株主資本配当率）を 2.5%以上、さらに自己株式取得も併せた連結総還元性向を中期経営計画 3 ヵ年で 30％以上としています。上記方針および本日修正を公表した2024年 3 月期の業績予想が前回予想を上回り財務状況も改善する見通しであること等を総合的に勘案し、2024 年 3 月期の１株当たり年間配当予想につきましても、年間 100 円 00 銭から 105 円 00 銭に修正します。これにより、期末配当予想は 55 円 00 銭となります。