ＪＳＲ、今期最終を一転36％減益に下方修正

　ＪＳＲ <4185> [東証Ｐ] が2月6日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比44.5％減の196億円に落ち込んだ。
　併せて、通期の同利益を従来予想の435億円→240億円(前期は373億円)に44.8％下方修正し、一転して35.7％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益も従来予想の287億円→92.3億円(前年同期は197億円)に67.9％減額し、一転して53.3％減益計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終利益は前年同期比72.8％減の48.4億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の21.7％→12.6％に大幅低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社グループの主要な需要業界である半導体市場の大幅な減速およびディスプレイ市場における需要回復の遅れが見込まれています。また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を契機とする原油価格の高騰により原料代や輸送費の高騰等の影響を受けました。このような事業環境に基づき通期業績予想を見直した結果、営業利益、当期利益、親会社の所有者に帰属する当期利益および基本的１株当たり当期利益が前回発表予想を下回る見込みとなったため、上記のとおり修正いたしました。