■永谷園HD <2899> 2,740円 (+500円、+22.3%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。永谷園ホールディングス <2899> [東証P]がストップ高。3日の取引終了後、MBOの一環としてエムキャップ十二号(東京都千代田区)が自社に対しTOBを実施すると発表した。TOB価格を1株3100円としており、これにサヤ寄せする格好となった。買い付け予定数は1538万9482株(下限956万4700株、上限設定なし)で、買い付け期間は6月4日から7月16日まで。TOB成立後に上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は3日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■ジィ・シィ <4073> 752円 (+100円、+15.3%) ストップ高
ジィ・シィ企画 <4073> [東証G]がストップ高。4日正午ごろ、デジタルペイメントソリューションの世界的な大手プロバイダーであるニューランド・ペイメント・テクノロジー(NPT)のグループ会社であるニューランド・ペイメント・テクノロジー・インターナショナル(シンガポール)と決済端末に関する販売店契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の販売店契約により、日本国内でのNPT決済端末の取り扱いが可能になり、ジィ・シィの端末販売及びサブスクサービスのラインアップが充実することになる。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。
■サーキュ <7379> 789円 (+100円、+14.5%) ストップ高
サーキュレーション <7379> [東証G]がストップ高。3日の取引終了後、クラウドワークス <3900> [東証G]、PKSHA Technology <3993> [東証S]の2社とそれぞれ資本・業務提携を行うと発表。これを手掛かりに買いが膨らんだ。クラウドWのプラットフォームに登録されている人材の自社サービスへの送客や、パークシャのAI技術を活用した自社サービスの精度向上などを目指す。サーキュの既存株主からクラウドWは201万6000株(自己株式を除く発行済み株数の24.00%)、パークシャは62万600株(同7.39%)を取得する。
■エネチェンジ <4169> 536円 (+65円、+13.8%)
ENECHANGE <4169> [東証G]が続急騰。同社は4日、三菱電機 <6503> [東証P]が提供するWebシステム「三菱電機の光熱費シミュレーション」を開発したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。このシステムは、エネチェンジの料金シミュレーションプロダクト「エネチェンジクラウド Marketing」の機能を応用・カスタマイズ開発したもので、三菱エコキュートとIHクッキングヒーターへの切り替えや灯油使用の有無、太陽光システムの導入有無を選択した場合の光熱費をシミュレーションすることが可能だという。
■メディアス <3154> 976円 (+101円、+11.5%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率2位。メディアスホールディングス <3154> [東証P]が急反騰、一時ストップ高となった。3日の取引終了後、24年6月期の連結業績予想について、売上高を2480億円から2600億円(前期比8.8%増)へ、営業利益を10億円から15億円(同20.2%減)へ、純利益を10億円から14億2000万円(同5.2%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を14円から21円(前期22円)へ引き上げたことが好感された。医療機器販売事業で手術などの症例数が想定以上に回復し、消耗品の販売が堅調に進んだことが要因。また、連結子会社が所有する投資有価証券を売却したことも寄与する。
■マースGHD <6419> 3,825円 (+385円、+11.2%)
東証プライムの上昇率3位。マースグループホールディングス <6419> [東証P]が3日続急騰。4日日寄り前に開示された定時株主総会招集通知の大株主欄で、村上貴輝氏が3.58%を保有し大株主に浮上したことが判明しており、思惑的な買いが入ったようだ。
■弁護士COM <6027> 3,010円 (+248円、+9.0%)
弁護士ドットコム <6027> [東証G]が3日続急伸。同社は3日取引終了後、フォーム入力情報を契約書に自動反映する「クラウドサインFORM powered by formrun」の提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、同社の契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」とベーシック(東京都千代田区)が提供するフォーム作成管理ツール「formrun(フォームラン)」との連携により、フォームに入力された情報を自動で契約書に反映するもの。必要な情報を顧客がフォーム入力するだけで契約書の作成が可能になるため、契約締結のフローがより簡素化されるとしている。
■マーチャント <3121> 304円 (+19円、+6.7%)
マーチャント・バンカーズ <3121> [東証S]が3日ぶり急反発。3日の取引終了後、株主優待制度に関する発表を行い、材料視されたようだ。3月と4月に発表した株主優待に加え、今年10月31日から1年間、300株以上を継続保有する株主に対し、クオカードを5000円分、贈呈することとした。贈呈時期は2026年1月下旬を予定する。
■IGポート <3791> 1,100円 (+65円、+6.3%)
アニメ企画制作のIGポート <3791> [東証S]が急反発。そのほか、マンガのECサイトを運営するTORICO <7138> [東証G]が急伸となった。4日、政府の知的財産戦略本部が開かれ、新たなクールジャパン戦略がまとまった。2033年までに関連産業全体で50兆円の海外展開を目指し、国際競争力の強化など横断的な取り組みを推進する方針が示された。これを受け、クールジャパン戦略の中核を担うとみられているアニメやゲームなどコンテンツ制作関連の銘柄に、思惑的な資金が流入したようだ。東映アニメーション <4816> [東証S]や壽屋 <7809> [東証S]が買われ、スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> [東証P]やサンリオ <8136> [東証P]などが堅調に推移した。
■クシム <2345> 253円 (+14円、+5.9%)
クシム <2345> [東証S]が急反発。3日の取引終了後、子会社チューリンガムがWeb3分野の最新技術の研究開発を行う「Turingum Labs」を発足させたと発表しており、好材料視された。「Turingum Labs」はWeb3分野の最新テクノロジーに焦点を当て、暗号資産と金融・経済の知見を組み合わせることで、新しい経済モデルの研究を進めるのが狙い。現在はリステーキングプロトコル「EigenLayer(アイゲンレイヤー)」や、クロスチェーン通信プロトコル「コスモス/IBC」などを中心に技術的な概要や将来性を研究しており、既存事業とのシナジー創出を図るとしている。
■中発条 <5992> 1,095円 (+60円、+5.8%)
中央発條 <5992> [東証S]が4日続急伸。同社は4日午前9時30分ごろ、中期経営計画をアップデートし、28年3月期の連結営業利益目標を従来の50億円から55億円に引き上げたと発表しており、これが株価を刺激したようだ。連結売上高の目標も従来の1000億円以上から1100億円以上に上方修正。2024年3月期通期の連結売上高が1009億7500万円となり、今後も各事業戦略を着実に進展することで売上高及び利益の増加を見込んでいることが主な理由だとしている。
■KeePer <6036> 3,920円 (+200円、+5.4%)
KeePer技研 <6036> [東証P]が急反発。3日の取引終了後、5月度のキーパーラボ運営事業の月次動向について開示した。既存店ベースでの売上高は前年同月比3.1%増と2ヵ月ぶりに増収となり、好感されたようだ。全店ベースでは同14.6%増となり、伸び率は今年1月以来の高さとなった。キーパー製品など関連事業を合わせた全社合計の売上高は同21.2%増だった。
■ダイドー <3205> 637円 (+30円、+4.9%)
ダイドーリミテッド <3205> [東証S]が大幅続伸。4日寄り前に開示された定時株主総会招集通知の大株主欄で、南青山不動産(東京都渋谷区)が1.30%を保有し大株主に浮上したことが判明しており、思惑的な買いが入ったようだ。
※4日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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