同社グループにおいては、基幹事業である着色材料を中心に販売が好調に推移したことにより、売上高は前年同期を上回った。
機能性顔料事業は、市場の需要が前年度に引き続き旺盛であり、主に複写機・プリンター向け材料、塗料向け材料、触媒向け材料が好調に推移し、売上高は前年同期を上回った。
電子素材事業は、世界的な半導体不足やコロナ禍での巣ごもり需要の一服感により、一部の製品においては在庫調整等の影響を受けた。一方、世界最高レベルの磁気特性を持つ希土類ボンド磁石材料は主に自動車用のモーター用途として、需要が増加した。加えて、2021年7月1日に子会社化した江門協立磁業高科技有限公司を連結したことにより、売上高は前年同期を上回った。
利益面においては、原材料・エネルギー価格及び輸送費高騰の影響により営業利益は前年同期を下回ったが、営業外収支において、持分法適用関連会社の収益が好調に推移したこと及び円安進行により為替差益3.19億円を計上したこと等により、経常利益は前年同期を上回った。
2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は前期比1.9%増(前回予想比10.0%減)の360.00億円、営業利益は同28.5%減(同12.5%増)のの18.00億円、経常利益は同11.6%減(同48.0%増)の37.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同23.0%減(同60.0%増)の24.00億円としている。
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