大幅安。目立った手掛かりが見当たらない中、利益確定売りが優勢となっている。同社は23日に上場したばかり。24日に公開価格(3120円)の3.2倍となる9880円で初値を付けた後、初値比910円安の8970円で取引を終えた。順調な初値形成を受けていったん利益を確保する動きが出たことに加え、来週以降も新規株式公開(IPO)が相次ぐことから、投資資金を調達する目的で直近の新規上場銘柄が売られているようだ。
<6664> オプトエレクト 797 +82
年初来高値。21年11月期の営業損益を従来予想(4.13億円の黒字)の2.5倍となる10.30億円の黒字(前期実績3.08億円の赤字)に上方修正している。欧州やアジアの景況感が改善していることに加え、米国で2次元ハンディスキャナが新型コロナウイルス検査装置の付属機器として採用されたことも利益を押し上げる見込み。第2四半期累計(20年12月-21年5月)は7.56億円の黒字(前年同期実績2.80億円の赤字)で着地した。
<6521> オキサイド 8980 +130
小反発。デンマークのNKT Photonics社と共同で開発した紫外(UV)フェムト秒レーザ「OneFive ORIGAMI03XP-3P」の販売を30日から開始すると発表している。ディスプレイ製造プロセスや電子バイス用フレキシブルプリント基板加工などの微細加工用レーザとしての応用が期待できるという。NKT Photonics社との業務提携による超短パルスUVレーザ開発の製品化第1弾で、オキサイドは同レーザの日本国内独占販売権を持つ。
<4068> ベイシス 6030 -
上場2日目に公開価格(2040円)の2.5倍となる5200円で初値を付けた。会社設立は00年7月19日。主な事業は携帯電話やIoTのインフラネットワーク構築・運用保守。21年6月期の営業利益予想は前期比164.2%増の3.27億円。モバイルエンジニアリングサービスで通信事業者からの5G関連案件や楽天モバイルの新規エリア構築案件などが増加し、利益を押し上げる見通し。第3四半期累計の実績は3.16億円だった。
<4824> メディアS 635 +28
大幅に反発。出資先で持分法適用関連会社のデリバリーコンサルティング(東京都港区)が東証からマザーズ市場への新規上場を承認されたと発表している。上場予定日は7月29日。上場に併せて保有株式146万4300株のうち55万8000株を売却することから、21年7月期に特別利益を計上する見通し。業績予想への影響額は合理的に算出することが可能となった時点で速やかに開示するとしている。
<5759> 日本電解 1967 -
公開価格(1900円)と同額の1900円で初値を付けた。事業内容は電解銅箔の製造販売。22年3月期の営業利益予想は前期比147.5%増の13.04億円。自動車メーカーの生産活動が新型コロナウイルス感染拡大前の水準まで回復しており、車載電池用銅箔の需要が堅調に推移すると見込む。回路基板用銅箔も通信機器の5Gシフトや新規顧客の獲得で販売数量が増加し、利益倍増に貢献すると想定している。 <ST>
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