「半導体製造装置」が3位、レーザーテクなど関連主力株が総蜂起<注目テーマ>
1 半導体
2 円高メリット
3 半導体製造装置
4 人工知能
5 ベトナム関連
6 パワー半導体
7 インバウンド
8 JPX日経400
9 生成AI
10 親子上場
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」が3位にランクインしている。
半導体メモリー市況の低迷が続くなかも底入れ観測が徐々に強まっており、日米で半導体関連セクターの銘柄に投資マネーが還流している。特に半導体分野の製造装置メーカーについては、経済安全保障の観点から国策の後押し(財政支援)による商機拡大が見込まれる状況にあり、必ずしも足もとの半導体市況と需要が連動しない特需セクターとしての強みを持っている。
そして、この特需については日本独自の国家戦略とはいえない。半導体王国である台湾に有事リスクが浮上していることで、米国が対中戦略で先端半導体をはじめとする半導体製造の中枢を日本国内に確保しておきたいという政治的な思惑もありそうだ。ここにきて最高値圏を走る世界屈指の半導体製造装置メーカーである東京エレクトロン<8035.T>や、売買代金首位の座を不動のものとしているレーザーテック<6920.T>の鮮烈な上値追いも、企業のファンダメンタルズだけに目を向けたものではなく、こうした米国の意思が株価動向に反映されている部分がありそうだ。この2銘柄を筆頭に、主力どころはまさに総蜂起の様相で株価を上昇させている。
また、米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算を現地時間21日に控えているが、この決算内容とそれを受けたマーケットの反応も、日本の半導体セクターの株価を大きく左右する材料となる。特に、エヌビディアが製造するGPU向けの半導体テスターで圧倒的シェアを誇るアドバンテスト<6857.T>はその影響を最も受けやすい銘柄といえる。このほか、生成AI市場の拡大で今後恩恵を享受するとみられるディスコ<6146.T>など、比較的数が少ない後工程メーカーへの注目度が高いようだ。
米長期金利の低下が顕著となるなかグロース株への資金シフトの流れも半導体製造装置関連には追い風となる。中小型では野村マイクロ・サイエンス<6254.T>やTOWA<6315.T>などの株価上昇が目立っているほか、AIメカテック<6227.T>の上昇パフォーマンスも際立っている。また、半導体生産ラインのソリューションカテゴリーではティアンドエス<4055.T>などが脚光を浴びている。
出所:MINKABU PRESS
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