ハーモニック<6324>:4025円(-45円)
大幅に3日続落。米中貿易摩擦に対する懸念から売り圧力が強まり、取引時間中としては4月2日以来約1カ月ぶりに節目の4000円を割り込んだ。同社は中国など海外向けの売上比率が高いことから、米国と中国の貿易交渉が決裂すれば企業業績の先行き不透明感が増すと警戒されている。株価が200日移動平均線を一時下回ったことも投資家から嫌気されているようだ。
アイフル<8515>:272円(+18円)
大幅反発。前日に19年3月期業績予想の下方修正を発表、営業利益は従来予想の155億円から30億円、前期比20.4%増益に減額している。利息返還引当金の追加繰入が背景であり、これにより、将来的な過払いリスクは消滅したとみられる。アコム<8572>と同様の引当計上であり、ネガティブなインパクトは乏しいようだ。SMBC日興証券では、これまでの懸念に対してポジティブ材料とし、今後はアコム比アウトパフォームに転じていくと判断のもよう。
スミダ<6817>:1351円(-179円)
急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は6.0億円で前年同期比31.4%増益となった。ただ、通期計画62億円、前期比15.2%増益に対する進捗率は低く、会社計画もやや未達となったもよう。中国を中心とする自動車販売・生産の低迷を受けて、ABS用コイルなど既存製品の売上が伸び悩んでいるようだ。一方、注力中であるxEV関連製品などは堅調を維持しているもよう。
HOYA<7741>:7700円(-427円)
大幅反落。前日の後場に決算を発表、同時に発表した自社株買いが好感される形となり、その後は急伸する展開になっていたが、本日は短期資金の手仕舞い売りに押される形で一転して売りが優勢に。上限860万株の自社株買い実施はポジティブサプライズと評価も、前期決算自体は市場想定をやや下振れるものとなっている。今期見通しは非公表だが、会社側では2019年の半導体市況回復はないとの見方も示されているもよう。
ヤマハ発<7272>:2001円(-250円)
急落。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は359億円で前年同期比12.8%減益、コンセンサスは50億円程度下振れたとみられる。会社側では計画線としているようだが、通期計画1330億円、前期比5.5%減益との比較でも、減益率は大きくなっている。先進国二輪車の営業損失が拡大したほか、中国での表面実装機が大幅減収となったもよう。
日東エフシー<4033>:1022円( - )
ストップ高買い気配。投資会社インテグラル傘下のファンドであるイースト投資事業有限責任組合がTOBを実施すると前日に発表、TOB価格1200円にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数に上限はなく、全株取得を企図するもの。TOB完了後は上場廃止となる。買付期間は5月8日から6月18日まで。短期的な業績変動に捉われることなく、中長期的な視点に立った経営体制も構築を目指すようだ。
イオレ<2334>:1728円(+75円)
大幅に5日ぶり反発。19年3月期の営業利益を従来予想の0.30億円から0.78億円(前期実績1.69億円)に上方修正している。求人広告市場の採用広告で、運用型広告の引き合いが好調で受注が拡大した。また、営業効率やトレーディングデスクなどの運営効率が上がり、販売費や原価の上昇が抑制されたことも利益を押し上げた。一時4月22日に付けた年初来高値(1790円)に迫ったことも買いに拍車を掛けたようだ。
手間いらず<2477>:2893円(+59円)
大幅に4日続伸。19年6月期第3四半期累計(18年7月-19年3月)の営業利益を前年同期比23.9%増の6.35億円と発表している。アプリケーションサービス事業で、宿泊予約サイトコントローラー「TEMAIRAZU」シリーズの利便性・機能性の向上を図るなどしたほか、営業活動の強化が奏功した。通期予想は前期比17.1%増の8.10億円で据え置いた。進捗率は78.4%と比較的順調で、投資家から好感されている。
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