同社の統合報告書は、グローバルニッチトップ企業100選に選定される基となった成長事業である機能性微粒子製品や圧電材料のほか、近年増伸している導電性高分子薬剤などの新規事業、汎用用途の酸化チタンや界面活性剤などの基盤事業の取り組みをはじめ、事業戦略やサステナビリティへの取り組みなどの非財務情報をまとめている。
今回の統合報告書は、2回目の発行となる。1回目から引き続き、同社の若手社員が中心のプロジェクトチームにて編纂された。同社の強みである研究開発のほか、情熱人材の源となる人的資本にも焦点を当て、多角的・包括的な観点からその取り組みを詳述しており、同社の全社外取締役4名からのメッセージも掲載されている。
2025年度は、マテリアリティの見直しやKPIを策定するとともに、トップメッセージのほかに、今後の事業戦略について常務執行役員2名による対談を実施している。
同社は、今とこれからを多くのステークホルダーから理解を深めてもらうべく、引き続き統合報告書を発展させていくとともに、今後も同社の取り組みの理解につながる情報の発信に、よりいっそう努めていく。
なお、同社では2027年3月期を最終年度とする中期経営計画も進めており、売上高68,000百万円・営業利益6,000百万円、ROE7%以上を目標に掲げている。長期経営ビジョンで掲げるROE12%以上が意識され、中期経営計画の最終年度におけるPER15倍の評価となれば、時価総額は540億円程度が試算される(現在の今期予想PERは12.0倍、時価総額は294億円)。また、PBRも0.48倍であり、1倍回復で時価総額は600億円を上回る。配当利回りも3.25%となっており、株価指標に割安感は強い。
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