直近の業績は回復傾向にある。7-9月期(4Q)の連結最終損益は0.2億円の黒字(前年同期は1億円の赤字)に転換し、売上営業損益率は前年同期の-21.9%→1.6%と急改善した。
DX事業の売上収益は前期比48.0%増の9.81億円、セグメント利益は同333.9%増の0.60億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により上期ではオフラインで開催される展示会及びセミナーの縮小または延期が発生したものの下期は徐々に平常時に戻り、新規展示会への参加、営業人員採用、トップセールスを中心とした営業教育体制の強化等、リード(見込み客)獲得から受注までのオンライン営業体制を強化し、今期売上につながるリード獲得を維持しつつ、受注社数の最大化を図った。また、前期末に実施したテレビ広告により想定した効果が得られなかったものの、感染症対策をきっかけとした中堅・中小企業の事業活動のオンライン化及びDX化ニーズの高まりを背景に、オンライン商談の積極的な実施に加え、販売パートナー共催のオンラインセミナーによる拡販支援、また、同社SaaS導入企業への継続的なオンボーディング実施などカスタマーサクセス強化を図った。なお、営業人員、カスタマーサクセス人員の増強は人的資源の選択と集中を図ったことで最小限に抑制したものの、前期よりも大幅に増員したことでコスト増加となった。
BPO事業の売上収益は前期比5.9%増の15.41億円、セグメント利益は同21.8%減の2.14億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって見送られていた派遣先プロジェクトが徐々に再開し、エンジニアの稼働率の増加により売上収益は増収を推移したが、IT人材の需要の高まりによって外部人材調達単価が上昇しコスト増加となった。また、受託開発案件は、顧客企業の年度末の追い込み需要が発生した。
2022年9月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比25.2%増の31.57億円、営業収益が1.17~1.36億円を見込んでいる。
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