■イクヨ <7273> 1,416円 (+300円、+26.9%) ストップ高
イクヨ <7273> [東証S]がストップ高。24日取引終了後、同社とアパテックモーターズ(東京都品川区)が、自動車業界の環境対応やEV(電気自動車)化の対応で、業務提携の基本合意書を締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。イクヨが推進する中国EVメーカーとの取引拡大と、アパテックモーターズが進める中国製EVの日本展開事業の加速に相互で協力するという。
■富山第一銀 <7184> 504円 (+80円、+18.9%) ストップ高
東証プライムの上昇率2位。富山第一銀行 <7184> [東証P]がストップ高。25日に関東財務局に提出した四半期報告書において、「大株主の状況」の項目に、著名個人投資家の井村俊哉氏が入ったことへの関心が広がり、買い注文が集まったようだ。井村氏による富山第一銀の保有割合(自己株式を除く発行済み株式総数に対する所有割合)は2.22%となっている。
■Jテック・C <3446> 2,014円 (+285円、+16.5%)
東証プライムの上昇率3位。ジェイテックコーポレーション <3446> [東証P]が続急騰。カイ気配でスタートし急勾配の5日移動平均線を足場に戻り鮮明となった。同社は理化学研究所向けを中心に超高精度X線集光ミラーを納入するほか自動細胞培養装置なども手掛け、その高度な技術力を強みとしている。X線集光ミラーはナノレベルでも最先端の超ハイスペック商品で、現在は研究機関などへの納入が主流だが、近い将来には次世代の半導体露光装置向けなどで需要を獲得する可能性が高いとみられている。一方、新境地も開拓中だ。そのひとつが次世代半導体研磨装置。これはSiCやGaNなどを素材とした次世代パワー半導体の製造工程で、同社独自のCARE加工技術を駆使したウエハー研磨装置で、既に技術的には開発成功した段階にあり、今後は半導体製造装置のニッチトップ企業としての活躍余地も意識される。
■マツモト <7901> 7,440円 (+1,000円、+15.5%) ストップ高
マツモト <7901> [東証S]がストップ高。24日の取引終了後、Web3.0事業に進出すると発表したことが好感された。同社は、卒業アルバム制作会社として認知されているが、少子化を受けて、幅広く一般消費者を取り込む新セグメントの創出を図るのが狙い。既にビジネスモデルの開発を欧州で着手し、日本のコンテンツをNFTやブロックチェーンを通じて世界に発信するビジネスを検討中としており、事業パートナーと来年初めにサービスを開始する準備を進めているという。なお、現時点で、同件が23年4月期業績に与える影響は軽微としている。
■アミタHD <2195> 1,277円 (+146円、+12.9%)
アミタホールディングス <2195> [東証G]が3連騰。同社は24日、2030年に向けた事業ビジョン「エコシステム社会構想2030」を発表しており、これが材料視されたようだ。これは、30年までに互助共助コミュニティー型の資源回収ステーション「MEGURU STATION」を全国に5万カ所、更に良質な資源と情報が集まるサーキュラーマテリアル製造所「MEGURU FACTORY」を47都道府県に設置し、ひと・自然・もの・情報のすべてがつながる「MEGURU PLATFORM」を構築するというもの。同構想の実現に向けた経営戦略の一環として、組織再編や業種をまたいだ企業との戦略的パートナーシップ、市民・大学・官公庁などとの連携を積極的に推進するとしている。
■JDSC <4418> 805円 (+74円、+10.1%)
JDSC <4418> [東証G]が続急騰。24日の取引終了後、JERA(東京都中央区)と共同で太陽光発電の発電電力量を高精度で予測するシステムを開発し、運用を開始したと発表しており、好材料視された。同システムは、サーバレス構成で実装し、システム運用および監視などを自動で実行させることにより、システムの運用負荷を大幅に低減したのが特徴。今後、両社は発電電力量のデータを蓄積し、JDSCが持つ高度な機械学習の知見を活用することで、予測精度を更に向上させるとしている。
■バードマン <7063> 3,440円 (+295円、+9.4%)
Birdman <7063> [東証G]が急反発。24日の取引終了後、23年6月期第1四半期(7-9月)決算に関するQ&Aを発表。業績の上方修正の可能性について、「第1四半期として過去最高の売り上げ、利益となり順調なスタートを切った」として、「通期業績計画達成は最低限の目標として、業績の上振れを目指す」とコメントしていることが好材料視されたようだ。
■今仙電機 <7266> 680円 (+55円、+8.8%)
東証プライムの上昇率6位。今仙電機製作所 <7266> [東証P]が急反発、連日の年初来高値更新となった。24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を115万株(発行済み株数の5.00%)、または8億5000万円としており、取得期間は22年11月25日から23年11月24日まで。株主への利益還元水準の向上と資本効率の改善を目的としている。
■シンシア <7782> 570円 (+45円、+8.6%)
シンシア <7782> [東証S]が急反発。25日正午ごろ、薬事申請コンサルティング及び選任製造販売業者(DMAH)サービスを開始したと発表しており、好材料視された。日本国内で医療機器の製造販売を行うためには、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)や認証機関に対して申請を行い、厚生労働省の承認または認証を受ける必要があるが、薬事申請コンサルティングサービスでは、申請書類の作成支援だけではなく、照会事項対応サポート、社内体制構築のコンサルティングなどのソリューションを提供する。一方の選任製造販売業者(DMAH)サービスでは、外国医薬医療機器メーカーが外国特例承認制度により自らが日本における承認を取得した際に必要となる製造販売事業者として、海外メーカーの日本進出をサポートするとしている。
■フロンテオ <2158> 1,056円 (+56円、+5.6%)
FRONTEO <2158> [東証G]が続急伸。24日取引終了後、製薬企業向けに情報戦略策定を支援するAIシステムに、医師が関心を持つテーマや処方・治療傾向などを可視化する新機能を追加したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。新機能を追加するのはAIシステム「WordATLAS」。医師や研究者が執筆する医学論文の記載内容の特徴などを可視化・数値化し、論文執筆者が何に興味を抱いているのかというインサイトを提示する。解析結果をもとに、医師・研究者のセグメンテーションやターゲティングが容易に行えるようになるという。
■毎コムネット <8908> 716円 (+35円、+5.1%)
毎日コムネット <8908> [東証S]が4日続急伸し年初来高値を更新した。24日の取引終了後、第2四半期累計(6-11月)連結業績予想について、売上高を109億円から113億5000万円(前年同期比50.5%増)へ、営業利益を5億2000万円から8億8000万円(同2.9倍)へ、純利益を3億4000万円から5億7700万円(同3.1倍)へ上方修正したことが好感された。不動産デベロップメント部門や不動産マネジメント部門が計画を上回っていることに加えて、課外活動ソリューション部門で新型コロナウイルス感染症の影響からの回復が想定以上となっていることが要因。また、企業の旺盛な新卒採用活動や採用活動の前倒し傾向を背景に人材ソリューション部門の売上高が計画を上回っていることも寄与する。
■GAテクノ <3491> 1,611円 (+74円、+4.8%)
GA technologies <3491> [東証G]が大幅高で4日続伸。25日午前10時、グループ会社で不動産関連のシステム・サービス事業を手掛けるイタンジ(東京都港区)が高松エステート(大阪市淀川区)に対し、内見予約や申込受付などのWEBシステムの提供を拡大すると発表。これを好材料視した買いが入ったようだ。物件の空室確認から入居申し込みまでの流れを一貫して電子化することで、入居希望者に利便性の高いサービスが提供できるようになるという。管理戸数が3万戸を超える高松エステートの全国の店舗を対象に導入を進めるとしている。
■スパイダー <4192> 722円 (+30円、+4.3%)
スパイダープラス <4192> [東証G]が大幅高で3日ぶりに反発。24日の取引終了後、基本特許技術「建物構造図アイコン配置AI」を業界で初めて取得したと発表しており、好材料視された。今回特許を取得した発明は、機械学習を通じて建物構造図の記号認識から検査アイコンの配置までを自動化する人工知能(AI)技術。同社では、建設現場で発生する事前準備を代行するBPOサービスを提供しているが、同技術を活用することで、BPOサービスで受託した業務の作業時間を約70%削減することを実現しており、より多くの案件を受注できる体制を構築しているとしている。
■神戸物産 <3038> 3,600円 (+135円、+3.9%)
神戸物産 <3038> [東証P]が大幅続伸。24日取引終了後に発表した22年10月度の単体業績は、売上高が前年同月比15.1%増の388億2000万円、営業利益が同20.8%増の18億4800万円だった。増収基調の継続に加え、営業減益となった前月から一転して営業増益で着地したことも、買いを誘ったようだ。飲食店など業者向けの商材が堅調だったほか、10月末まで実施したセールの対象商品の出荷も好調だったという。同月の新規出店は20店だった。
■竹内製作所 <6432> 3,220円 (+115円、+3.7%)
竹内製作所 <6432> [東証P]が大幅高で4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を4200円から5100円に引き上げた。円安、海上運賃下落によるコスト低下と製品値上げ、欧米の好調な小型建機需要に対する増産対応の進展で業績拡大余地は大きいとみている。同証券では23年2月期の連結営業利益は175億円から前期比19.3%増の212億円(会社予想200億円)へ増額した。また、24年2月期の同利益は今期推定比28.3%増の272億円と連続大幅増益を見込んでいる。
■共同PR <2436> 749円 (+25円、+3.5%)
共同ピーアール <2436> [東証S]が大幅続伸。24日取引終了後、取得総数15万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.72%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いを発表した。株主還元の姿勢を評価した買いが入ったようだ。取得期間は12月1日から2023年6月30日までとし、東京証券取引所における市場買付けで取得する。同社は中長期的な株式保有を目的とした株主優待制度の変更についても発表している。
■HIS <9603> 1,991円 (+66円、+3.4%)
エイチ・アイ・エス <9603> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発。25日午前10時ごろに発表した年末年始(22年12月24日~23年1月3日)の海外旅行予約動向が前年同期比で約19倍と大きく伸びていると発表したことが好材料視された。旅行先の1位は11年以来の1位となったソウルで、続いて前年1位だったホノルル、同3位で変わらずのバンコクと続いている。
■Kudan <4425> 3,135円 (+85円、+2.8%)
Kudan <4425> [東証G]が3日続伸。24日取引終了後、自己位置推定と環境地図作成を同時に行うSLAM技術を活用したモバイルマッピング開発キットを発売。これが手掛かり材料となったようだ。同開発キットは取り扱いが容易で、データ収集や点群生成におけるさまざまなパラメーターを調整することができるという。既存の代替製品に比べて半分程度の価格で提供するとしている。
■しずおかFG <5831> 991円 (+22円、+2.3%)
しずおかフィナンシャルグループ <5831> [東証P]が6日続伸し年初来高値を更新。大和証券は24日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は900円から1000円に見直した。第2四半期の連結純利益は、前年同期比2.4%増の282億800万円と同グループ目標の263億円を上回り着地。同証券では23年3月期の同利益を540億円と予想。その後は外債損切影響の消失を見込み24年3月期の同利益は550億円、25年3月期は570億円と試算。年間配当は23年3月期に1株当たり30円、24年3月期に同33円、25年3月期に同36円を見込んでいる。また、今下期中の自己株式取得の発表にも期待している。
■HENNGE <4475> 1,130円 (+20円、+1.8%)
HENNGE <4475> [東証G]が続伸。25日、同社の複数のクラウドサービスへのセキュアなアクセスとシングルサインオンを実現するSaaS認証基盤「HENNGE One」の連携ソリューションに、オロ <3983> の SaaS管理ツール「dxeco(デクセコ)」を追加したと発表しており、好材料視された。「HENNGE One」と「デクセコ」が連携することで、「HENNGE One」を利用する企業は「デクセコ」へのシングルサインオンが可能となり、煩わしい複数IDやパスワードの管理から解放されることになる。また、IP制限やデバイス証明書などの多要素認証によるアクセス制御機能によって、不正アクセスのリスクを防ぎながら「デクセコ」を安心して利用できるとしている。
※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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