■久世 <2708> 1,345円 (+300円、+28.7%) ストップ高
久世 <2708> [東証S]がストップ高。14日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を625億円から640億円(前期比13.4%増)へ、営業利益を6億500万円から13億5000万円(同60.2%増)へ、純利益を5億8000万円から12億5000万円(同50.2%増)へ上方修正したことが好感された。従来予想では、グループが事業活動の中心としている外食・中食市場が一定の回復傾向に進むとの仮定に基づき業績を予想していたが、更に足もとで法人活動が活発化し、 インバウンドの戻りやいわゆるリベンジ消費もあって、第1四半期業績が計画を上回っていることが要因としている。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高154億8300万円(前年同期比18.5%増)、営業利益4億3000万円(前年同期4800万円の赤字)、純利益6億1400万円(前年同期比21.2倍)だった。
■jig.jp <5244> 392円 (+80円、+25.6%) ストップ高
jig.jp <5244> [東証G]がストップ高。14日の取引終了後に24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表した。営業利益は4億5300万円で着地し、通期の計画(9億9200万円)に対する進捗率は約46%に上った。好発進となったことを評価した買いが集まったようだ。4-6月期の売上高は30億900万円だった。同社は前期の第1四半期に四半期財務諸表を作成しておらず、決算短信の連結経営成績に前年同期と比較した増減率の記載はない。ライブ配信事業「ふわっち」が好調に推移し、四半期で売上高・利益ともに過去最高を更新。ブラウザ決済比率の向上による決済手数料の圧縮で、利益は予算対比で大幅に進捗した。
■エスケーエレ <6677> 1,978円 (+400円、+25.4%) ストップ高
エスケーエレクトロニクス <6677> [東証S]がストップ高。14日の取引終了後、23年9月期の連結業績予想について、売上高を275億円から276億円(前期比10.9%増)へ、営業利益を43億円から46億円(同20.5%増)へ、純利益を25億円から30億円(同9.6%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を33円から144円へ引き上げたことが好感された。大型フォトマスク事業で、有機ELパネル用が主に中国市場を中心としたスマートフォン向けに堅調に推移したほか、IT製品、車載パネル、VRデバイス向けにフォトマスクの需要が増加し、これらを受けて第3四半期累計(22年10月-23年6月)決算が大幅な増収増益となったことが要因。また、費用の圧縮への取り組みや円安の進行による為替差益が発生したことも寄与する。なお、第3四半期累計決算は、売上高210億800万円(前年同期比18.0%増)、営業利益37億2000万円(同52.9%増)、純利益24億200万円(同20.9%増)だった。
■ドラフト <5070> 488円 (+80円、+19.6%) ストップ高
ドラフト <5070> [東証G]がストップ高。14日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を100億円から105億円(前期比26.7%増)へ、営業利益を4億8000万円から7億8000万円(同7.2倍)へ、最終利益を3億円から4億5000万円(同21.4倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を5円から6円へ引き上げたことが好感された。コロナ禍からの回復基調が鮮明となるなか、高いデザイン性・企画力を有するデザイン事業への需要が想定よりも高まっており、なかでもデザイン・設計単独プロジェクトなど利益率の高い案件獲得が進んでいることが要因としている。
■デルソーレ <2876> 497円 (+80円、+19.2%) ストップ高
デルソーレ <2876> [東証S]がストップ高。14日の取引終了後、24年3月期の単独業績予想について、売上高を171億円から175億円(前期比3.6%増)へ、営業利益を1億8000万円から8億円(同91.5%増)へ、純利益を1億2000万円から4億8000万円(同58.4%増)へ上方修正したことが好感された。食品事業で外食需要の回復や家庭用市場の積極的な開拓を進めたことや、外食事業でオフィス立地店舗の集客の回復などを背景に売上高が伸長した。また、食品事業の価格改定効果に加え、主要販売先である業務用分野が好調に推移し、生産効率の向上などによる原価低減が進展したことも寄与する。
■エムアップ <3661> 1,362円 (+212円、+18.4%)
東証プライムの上昇率トップ。エムアップホールディングス <3661> [東証P]が急反騰。同社はコンテンツ配信を主力とするITベンチャーだが、著名タレントのファンサイト運営が収益の主柱を担っている。14日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4-6月)決算は営業利益段階で前年同期比29%増の7億8300万円と大幅な伸びを達成した。これをポジティブ視する形で投資資金が流れ込む格好となった。ザラ場高値は23%高の1416円で、年初につけた1414円を上回り、約7ヵ月ぶりの年初来高値更新となっている。
■シェアテク <3989> 644円 (+100円、+18.4%) ストップ高
シェアリングテクノロジー <3989> [東証G]がストップ高。住まいに関するトラブルに対応したマッチングサイトを運営、消費者と工務店などをつなぐビジネスでニーズを取り込んでいる。カギ交換や害虫駆除などの需要が高水準で業績は絶好調に推移している。14日取引終了後に発表した23年9月期第3四半期(22年10月~23年6月)決算は営業利益が前年同期比3.5倍の8億2100万円と大幅な伸びを達成、これを評価する形で投資資金が流入した。
■エニマインド <5027> 1,300円 (+199円、+18.1%)
AnyMind Group <5027> [東証G]が6日ぶり急反騰。14日の取引終了後に発表した23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算は、売上収益が前年同期比31.6%増の143億100万円、最終利益が同66.9%増の8700万円となった。中間期ながら最終利益は通期の計画を上回る水準で着地し、ポジティブ視されたようだ。主力のマーケティング部門では、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」が安定した成長を示した。インバウンド需要の回復も寄与したという。会社側は下期偏重の季節性などを考慮し、通期の業績予想を据え置いたものの、営業利益以下の項目について通期での計画上振れの可能性が高いとの見解を示している。
■コメ兵HD <2780> 5,800円 (+800円、+16.0%) 一時ストップ高
コメ兵ホールディングス <2780> [東証S]が急反騰、一時ストップ高となった。宝石、貴金属、時計、バッグなどのリユース事業を展開するが、脱コロナに伴うリオープン(経済再開)効果に加え、訪日客の急増を背景としたインバウンド需要を捉え、業績は会社側の想定を上回って推移している。14日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の58億円から72億円(前期比39%増)に大幅増額、これを好感する買いを呼び込んだ。更に好業績を背景に株主還元も強化、今期年間配当は従来計画の76円に12円上乗せした88円(前期実績は60円)とすることも併せて発表、これも株価上昇を後押しした。
■ジーエヌアイ <2160> 1,579円 (+211円、+15.4%)
ジーエヌアイグループ <2160> [東証G]が5日続急騰。同社は8月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比2.5倍の16.5億円に急拡大したことで好感されたようだ。通期計画の17億円に対する進捗率は97.4%となり、5年平均の95.1%とほぼ同水準だった。
■メドレー <4480> 5,490円 (+700円、+14.6%) ストップ高
東証プライムの上昇率4位。メドレー <4480> [東証P]がストップ高。14日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を191億5000万円から198億円(前期比39.6%増)へ、営業利益を16億3000万円から22億5000万円(同74.4%増)へ、純利益を11億8000万円から20億円(同96.5%増)へ上方修正したことが好感された。主に人材プラットフォーム事業が好調に進捗していることに加えて、予備費用を含めた販管費が下振れる見通しであることが要因としている。なお、第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高107億700万円(前年同期比52.3%増)、営業利益24億2000万円(同90.3%増)、純利益18億8400万円(同94.4%増)だった。
■RJ <9522> 1,136円 (+130円、+12.9%)
リニューアブル・ジャパン <9522> [東証G]が4日ぶり急反騰。14日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算を発表。最終損益は8億6400万円の黒字(前年同期は12億6000万円の赤字)に転じ、通期の計画を上回って着地したことが材料視された。売上高は前年同期比17.4%増の94億6800万円だった。今年4月と6月に自社開発案件である太陽光発電所が商業運転を開始。セカンダリーにおける太陽光発電所の取得もあって、売電事業の売上高増加に寄与した。
■日機装 <6376> 980円 (+109円、+12.5%)
東証プライムの上昇率6位。日機装 <6376> [東証P]が急反騰。14日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは29億円から51億円(前期比62.6%減)に見通しを引き上げており、手掛かり視されたようだ。足もとの為替や事業の動向を踏まえ、今期の売上収益予想は1800億円から1900億円(同7.3%増)に上方修正した。メディカル事業で収益性の改善を見込む半面、ポンプ・システム事業や航空宇宙事業の下振れリスクを織り込み、営業利益予想は据え置いた。23年1-6月期の売上収益は前年同期比0.4%減の872億1900万円、最終利益は同2.0倍の38億7300万円だった。航空宇宙と医療部門の売上収益が伸びたほか、円安による為替差益の計上も寄与した。
■オロ <3983> 1,978円 (+206円、+11.6%)
東証プライムの上昇率8位。オロ <3983> [東証P]が3日ぶりに急反騰。同社は8月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比25.3%増の8.5億円に伸び、通期計画の16.5億円に対する進捗率は51.8%に達し、さらに前年同期の42.1%も上回ったことで好感されたようだ。
■フィナHD <4419> 736円 (+66円、+9.9%)
Finatextホールディングス <4419> [東証G]が3日ぶりに急反発。同社は8月14日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1.2億円の赤字(前年同期は2.7億円の赤字)に赤字幅が縮小したことで好感されたようだ。
■チェンジHD <3962> 2,033円 (+169円、+9.1%)
チェンジホールディングス <3962> [東証P]が急反発。14日の取引終了後に4-6月期決算を発表。売上高が前年同期比85.3%増の51億1800万円、営業損益が前年同期の赤字(1800万円の赤字)から7億1700万円の黒字に転換して着地しており、これを好感した買いが入った。ふるさと納税プラットフォームの手数料率引き上げや自治体向けSaaSビジネスの好調などにより、主力のパブリテック事業が大きく増加。デジタル人材の育成支援などを担うNEW-ITトランスフォーメーション事業も伸びた。
■ハナツアーJ <6561> 2,444円 (+197円、+8.8%)
HANATOUR JAPAN <6561> [東証G]が4日続急伸。中国による日本向け団体旅行の解禁を受けてインバウンド関連である同社に物色が向かうなか、好決算発表を手掛かりに一段と上げ足を強めた。同社が14日取引終了後に発表した1-6月期決算は、売上高が前年同期比4.0倍の22億2100万円、営業損益が前年同期の赤字から2億1500万円の黒字に転換して着地した。韓国をはじめとするインバウンド回復を追い風に、旅行やバス事業、ホテル運営が好調だった。
■Appier <4180> 1,650円 (+106円、+6.9%)
Appier Group <4180> [東証P]が続急伸。同社は8月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終損益は8200万円の黒字(前年同期は2億3300万円の赤字)に浮上したことで好感されたようだ。通期計画の7億1800万円に対する進捗率は11.4%となった。
■TMN <5258> 1,290円 (+82円、+6.8%)
トランザクション・メディア・ネットワークス <5258> [東証G]が急反発。同社は8月14日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.9倍の1.6億円に急拡大し、通期計画の7.8億円に対する進捗率は前年同期の10.5%を上回る20.6%に達したことで好感されたようだ。
■荏原 <6361> 6,786円 (+426円、+6.7%)
荏原製作所 <6361> [東証P]が3日ぶりに急反発。同社は8月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比13.9%増の205億円に伸び、通期計画の523億円に対する進捗率は3年平均の34.4%を上回る39.4%に達したことで好感されたようだ。
※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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