シルバーエッグ・テクノロジー、既存事業の進化と新領域での事業展開による力強い成長で収益構造の変革を目指す
2024年12月期第2四半期決算説明
トーマス・アクイナス・フォーリー氏:シルバーエッグ・テクノロジー株式会社、代表取締役社長のトーマス・アクイナス・フォーリーです。本日は当社の2024年12月期第2四半期の決算説明をご視聴くださり、誠にありがとうございます。
厳しい経済環境にもかかわらず、事業活動全体で大きな成果を上げ、順調なスタートを切ることができたことをご報告します。引き続き、クライアントのみなさまと緊密に連携し、たゆまず改善を重ね、イノベーションを推進することで、成長の実現に全力を尽くします。
当社の事業運営に対し、ご支援とご理解を賜り、株主さまをはじめとするみなさまに、あらためて感謝を申し上げます。
決算概要については、当社の取締役兼共同創業者であるフォーリー淳子がご説明します。
目次
フォーリー淳子氏:シルバーエッグ・テクノロジー株式会社取締役のフォーリー淳子です。当社の2024年12月期第2四半期決算説明会を始めます。どうぞよろしくお願いします。
本日は、会社概要、2024年12月期第2四半期決算概要、2024年12月期業績予想進捗の順にご説明します。
会社概要
会社概要についてご説明します。シルバーエッグ・テクノロジー株式会社は、1998年8月に創業し、2024年8月には26年目に入ります。主な事業内容は、AI(人工知能)を用いたマーケティングサービスです。2024年6月末時点の従業員数は50名です。
ミッション
当社は「AIによるクラウド型サービスで、あらゆるタッチポイントにおけるリアルタイム・パーソナライゼーションの実現」をミッションとし、創業以来、AIによるマーケティングサービスのリーディングカンパニーとしてあり続けています。
事業概要
当社が提供する主なサービスをご紹介します。最新のAIとデータ分析技術をベースに、ユーザーの一人ひとりにパーソナライズされた最適なコンテンツや製品を提供し、オンラインにおける顧客体験を向上させるための各種サービスをクラウド型で提供しています。
また、次世代のAIパーソナライゼーション・プラットフォームである「アイジェント・エックス」上での各サービスを開発しています。
導入実績
当社は創業以来、AIによるマーケティングサービスを、累計500社以上の企業に提供しています。長期にわたる信頼関係を築いてきた結果、当社の主力サービスは、レコメンダー市場において、約41パーセントのシェアとなっています。
パートナー企業
販売・OEM・ソリューション連携をかなえる企業と、多岐にわたるパートナーシップを構築していることも、当社サービスの特徴の1つです。
2024年12月期 第2四半期 業績ハイライト
ここからは、2024年12月期第2四半期の決算概要をご説明します。
まずは業績ハイライトです。当第2四半期の業績は、前年同期比でやや微減ではあるものの、通期予算に対する進捗率は概ね想定どおりに進捗しています。
当社は2024年度を事業拡大期と位置づけ、「事業の収益構造の変革」を目標に掲げています。当社のAI技術を軸に、既存事業の進化と新しい領域での事業展開を行い、2つの事業を両軸とした、今後の力強い事業成長の足掛かりの実現に向け、企業活動を行っています。
既存事業においては、新アルゴリズムを搭載した新たなレコメンドサービスなど、AIパーソナライゼーション・プラットフォーム「アイジェント・エックス」上でのサービスの開発に着手しています。
その1つとして、第2四半期、当社は新しい販売戦略に沿って「アイジェント・レコメンダーS」という製品の発売を開始しました。これは、Webサイトに求められるレコメンド機能を、高精度でありながらコンパクトに低価格にて提供する製品です。当社の対象とする市場の裾野を拡大していきます。
その他にも、新たなサービスの開発は順調に進んでいます。今年度、新たなサービスのリリースも予定しています。
また、当社は「セキュリティ」を企業価値の1つとして捉えており、国際的水準を実現するセキュリティ体制およびセキュリティ品質向上の実現に向け、継続的な投資を実施しています。
新しい領域の事業においては、企業の人材採用に関する課題を解決する生成AIの開発プロジェクトを推進しており、現在、米国IBM Corporation(以下、米国IBM社)のLLMを活用した開発を進めています。
2024年12月期 第2四半期 業績概要
業績概要です。当中間会計期間の営業収益は、6億2,712万円となりました。既存サービスにおいて、新規顧客獲得や既存顧客のアップセルが堅調に進んだ一方で、導入の遅れが発生したことなどにより、前年同期比1.8パーセント減となりました。
営業利益は5,742万円、経常利益は5,772万円、中間純利益は3,672万円となりました。
営業利益の推移
営業利益の推移です。成長機会拡大のため、採用活動および人材投資に注力してきました。当社はドル払いのクラウドサービスを利用しており、為替影響によって通信費の大幅な増加が生じました。しかし、並行して通信費のコスト削減への取り組みが想定以上に進み、営業利益は前年同期比マイナス5.3パーセントで着地しました。
結果として、売上高販管費は前年同期比プラス0.01パーセントと、ほぼ横ばいで推移しています。
財政状態
財政状態については、強固な財務体質を維持しています。
2024年12月期第2四半期トピックス①
2024年12月期第2四半期の主なトピックスを、3点ご紹介します。まず1つ目のトピックスは、生成AIによる新領域の事業開発分野です。
当社は米国IBM社と、企業の人材採用に関する課題を解決する、全世界を対象としたサービスの開発プロジェクトを行っています。2024年5月には、米国IBM社主催の「2024 IBMパートナー・プラス・アワード」で、日本企業唯一のグローバル受賞者(Global Winner)に選出されました。
また、日本アイ・ビー・エム株式会社が主催する「IBM Build Partner Summit 2024」に出展するなど、マーケティング活動にも精力的に取り組んでいます。
2024年12月期第2四半期トピックス②
2つ目のトピックスは、既存のAIマーケティング・サービス事業の分野からご紹介します。
当社は当期、新しい販売戦略に沿って「アイジェント・レコメンダーS」という製品の販売を開始しました。「アイジェント・レコメンダーS」は、ECを中心としたWebサイトの売上向上と、顧客体験改善に必要とされるレコメンド機能を、コンパクトに低価格にて提供する製品です。国内最高レベルのAIエンジンを搭載することで、高精度かつお求めやすい価格帯で提供し、Webビジネスのパーソナライゼーションを支援します。
当社は新しい市場を開拓するとともに、今後もお客さまのニーズを着実につかみ、ニーズに合ったサービスを設計していきます。
2024年12月期第2四半期トピックス③
3つ目のトピックスも、既存のAIマーケティングサービス事業の分野からご紹介します。
当社の主力サービスである「アイジェント・レコメンダー」が、顧客ビジネスの売上向上と顧客との関係構築、すなわちエンゲージメントに大きく寄与していることが確認できました。
株式会社WTWが運営するライフスタイルショップ「WTW(ダブルティー)」では、当社の「アイジェント・レコメンダー」によって、お客さま1人あたりの購買点数が前年同期比110パーセントを記録しました。
また、株式会社オールアバウトライフマーケティングが株式会社NTTドコモと共同運営する総合通販サイト「dショッピング」や「サンプル百貨店」にも当社の「アイジェント・レコメンダー」が導入されており、「dショッピング」ではレコメンド経由の売上がサイト全体の10パーセントから15パーセントを占めるようになりました。
当社は引き続き、顧客企業のみなさまのWebサイトにおける信頼性の高いユーザー体験の実現のために、独自のAI技術とパーソナライゼーションで支援していきます。
2024年12月期 業績予想
2024年12月期の業績予想について、ご説明します。2024年12月期は想定どおり順調に進んでいると見ています。現時点では、下半期も大きな懸念なく進めることができる想定です。引き続き、売上成長と収益性をともに追求していきます。
冒頭でもお伝えしたとおり、当社は2024年12月期、事業の収益構造の変革を成功させることを目標にしています。また、事業の収益構造の変革を成し遂げるために、組織改革も同時に推進します。
事業戦略
当社が置かれている環境は、目まぐるしく変化しています。レコメンダー市場は成熟期にありますが、パーソナライゼーション市場は急速に拡大し、進化しています。また、さまざまな分野で、AI技術を活用した積極的な取り組みが行われています。
これらの外的環境を踏まえ、我々は2023年度からAI技術へのさまざまな開発投資を行っており、着実に実を結んできています。
当社の成長イメージ
当社の成長イメージです。冒頭で代表取締役のトーマス・フォーリーがお話ししたとおり、2024年12月期は、当社がトランスフォーメーション(変革)を行う重要な年だと認識しています。株主のみなさまの期待に応えることができるよう、従業員一丸となって、成功の実現に向けて尽力します。
以上が、2024年12月期中間期の決算説明です。ご清聴ありがとうございました。
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