コンテンツプラットフォームサービスの売上高は前年同期比14.7%減の2.78億円となった。主力サービス「はてなブログ」の登録ユーザー数は順調に増加した。一方、「はてなブログ」の個人向け有料プラン「はてなブログPro」は、各種SNSの普及による競争激化も相まって、契約件数が減少し、課金売上は低調に推移した。アドネットワーク広告は、広告単価の下落などを要因として、売上は伸び悩んだ。
コンテンツマーケティングサービスの売上高は同8.0%減の4.94億円となった。BtoB向けストック型ビジネスとしてCMSである「はてなブログMedia」を活用したオウンドメディアの構築・運用支援サービスや、「はてなブログ」などのUGCサービスを活用したネイティブ広告・バナー広告・タイアップ広告などを展開している。フルサービスを提供する「レギュラープラン」はもとより、廉価版の「ライトプラン」、採用マーケティングの一環として素早く安価にオウンドメディアを立ち上げられる「採用オウンドメディアプラン」を新たな軸としてサービス訴求してきた。また、販売戦略として、人材関連企業による代理販売を通じて新たな顧客へのアプローチにより、新規導入のメディア数が増加した。その結果、「はてなブログMedia」の運用数合計は141件(前年同期比12件増)となった。一方で、一部の個別案件において、広告・マーケティング予算が縮減されたことによる広告出稿の手控えにより、継続的な受注に至らず、厳しい販売環境となった。
テクノロジーソリューションサービスの売上高は同8.8%増の16.05億円となった。マンガビューワ「GigaViewer for Apps」について、2024年3月28日に「少年ジャンプ+」(サービス提供者:集英社)に搭載を開始した。Webマンガサービスに向けたマンガビューワ「GigaViewer for Web」は、「コミックアース・スター」(サービス提供者:アース・スターエンターテイメント)・「コミックバンチkai」(サービス提供者:新潮社)の2サービスに搭載された。「GigaViewer」はアプリ版・Web版合計16社、搭載累計24サービスと増加し、売上は堅調に推移した。受託サービスについては、複数の受託開発案件で成果物の納品及び検収が完了した。保守運用サービスは、運用案件数の積上げにより、売上成長に繋がった。「Mackerel(マカレル)」については、AWS(アマゾンウェブサービス)のパートナー制度「AWS パートナーコンピテンシープログラム」において、「AWS DevOps コンピテンシー」認定を国内企業で初めて取得している。また、「AWS Partner Network(APN)Award2019」において、AWSへのビジネス貢献が評価され、「APN Technology Partner of the Year 2019 - Japan」を受賞している。更に、AWSのパートナー制度「AWS Graviton Ready」においても同様に、同社が国内企業で初めて認定を取得している。これにより、AWSの中で、サーバー監視サービスとしての認知度が向上し、更なる導入実績の積上げを図ることができた。2月には、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得し、情報セキュリティ管理の実践において国際的に認められた基準に適合していることを示すにいった。
2024年7月期通期の業績予想については、売上高が前期比9.6%増の34.52億円、営業利益が同72.3%減の0.48億円、経常利益が同73.6%減の0.48億円、当期純利益が同66.7%減の0.33億円とする期初計画を据え置いている。
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