2025年3月期の連結業績については、売上高で前期比5.0%増の14,420百万円、営業利益で同7.5%増の1,860百万円、経常利益で同9.0%増の1,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同2.8%増の1,267百万円を見込んでいる。売上高は全てのサービスラインが引き続き堅調に推移すると見込んでいるが、そのなかでもパッケージベースSI・サービスの売上高がSAP関連ビジネスを中心に引き続き拡大する見通しだ。システムインテグレーション・サービスの売上高は同0.4%増の7,600百万円とほぼ横ばいを見込んでいるが、国内ITサービス市場は引き続き緩やかな拡大基調が続くとみられ、同社の期初計画には上振れ余地が大きいと弊社では考えている。一方、同社では一部の不採算案件で2024年3月期の第4四半期に約6,600万円の受注損失引当金を計上したが、現時点でも当該案件の完了時期は見通せておらず、2025年3月期に追加での損失発生懸念が残っている点が今期業績のリスク要因となろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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