2.サービスライン別動向
3つのサービスラインの売上高がいずれも成長したが、積極的にM&Aを行っているパッケージベースSI・サービスの成長が著しく、売上高構成比が32.9%と3分の1を占め利益拡大に貢献した。
(1) システムインテグレーション・サービス
システムインテグレーション・サービスの売上高は3,657百万円と前年同期比21.1%増加した。業種別では、ネットバンク及び信託銀行向け受託開発案件が好調な金融部門が同23.1%増の1,602百万円となった。産業・流通分野は、通信回線事業者向けが堅調に推移し、公共分野については前期から続いている大型プロジェクト案件及び行政機関向けシステム開発案件の受注による売上が増加した。
(2) インフラソリューション・サービス
インフラソリューション・サービスの売上高は、前年同期比7.4%増の648百万円であった。DX推進の中心であるクラウド開発では人材育成を強化し、公共向けクラウド案件の受注が増加した。また半導体不足の影響が緩和し、基盤構築・導入案件の受注が増えた。
(3) パッケージベースSI・サービス
パッケージベースSI・サービスの売上高は、前年同期比21.3%増の2,160百万円、売上高構成比が33.4%となった。同サービスラインの成長をこれまでけん引してきたSalesforce関連ビジネスが860百万円、同4.3%増と伸び率が鈍化した。一方、M&A効果が持続するSAPが同24.8%増の397百万円、会計パッケージが同54.9%増の580百万円と好調に推移した。会計パッケージのSuperStreamを手がけるテクニゲートは、2024年1月の電子帳簿保存法改正を控え、前期は端境期だった。第2四半期は、2023年10月の消費税の仕入税額控除方式としてインボイス制度が開始されことを受け、売上高が大きく伸びた。
3. 財務状況
2024年3月期第2四半期末の総資産は前期末比290百万円増加の7,793百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は同371百万円増の6,511百万円、固定資産は同81百万円減の1,281百万円であった。売掛金及び契約資産が298百万円増加し、現金及び預金が67百万円減少した。無形固定資産ののれんは35百万円減少し309百万円となった。同社は無借金経営であり、流動比率は 330.8%、自己資本比率は66.6%と財務の安全性は極めて高い。潤沢な手元流動性があるため、機動的なM&Aが可能と弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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