3. IT系及び業務系資格
(1) 資格保有者数
ランドコンピュータ<3924>の強みは、優秀な技術者集団にある。IT系のみならず、金融、産業・流通、医療など顧客業務の理解を深める業務系資格の取得を積極的に推進している。2021年3月末現在、IT系資格と業務系資格の保有者数は延べ1,688人(内訳はIT系資格保有者数:1,403人、業務系資格保有者数:285人)に達した。5年前に比べると、資格保有者は34.6%伸び、1人当たりの平均資格保有数は同2.65から3.14へと増加した。なお、インフリーでは、SAP認定コンサルタントなどのSAP認定資格を延べ49人が取得している。
業務系資格取得を積極的に推進することにより、同社のエンジニアが顧客と同じ視点からシステムソリューション・サービスを提供できるため、結果として顧客満足度の向上、強固な信頼関係構築の原動力となっている。
(2) 新入社員教育
同社は、新入社員教育にも力を入れている。入社前研修として基礎情報処理試験対策のe-ラーニングを受講するほか、入社後3ヶ月で社会人導入研修と基礎技術教育を実施する。この新入社員研修期間中には、Oracle
採用にあたっては、文系/理系、学部卒/院卒を問わない。教育制度が充実しているため、「論理的思考能力」と「学ぶ意欲」「IT業界、SEへの熱意」を重視し、制度を積極的に利用して成長したいという向上心のある人物を採用するようにしている。なお、2022年春は28名の新卒採用を予定している。
同社の研修体制は体系化されており、IT系の技術研修、ヒューマンスキル研修、階層別研修、管理職研修、プロジェクトマネジメント研修、品質管理研修、資格取得対策研修、新技術勉強会など多岐にわたる。最近は、AIなどの最先端分野の開発に使用されるプログラミング言語の「Python(パイソン)」の研修や、DX推進本部を中心とした「グラフィカル・ユーザー・インターフェース/GUI」の視覚的な操作を用いることで、極めて短期間でのシステム開発を実現するローコード開発など新デジタル技術を活用したアジャイル開発などにも取り組んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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