シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まろう。米国市場では決算を発表したJPモルガン・チェースが6%を超える下落となるなか、本格化する決算を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。また、中東情勢を巡っては、バイデン米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相に対し、イランに対するいかなる対抗措置にも米国は参加しないと伝えたと報じられている。過度な地政学リスクへの警戒感が若干ながら和らぐ可能性もあるため、売り一巡後は自律反発狙いの動きが意識されそうだ。
日経225先物は日中比700円安の38850円で終えており、ボリンジャーバンドの-1σ水準まで売られた。足もとでは25日線と-1σとのレンジを継続しており、先週は25日線を挟んだ攻防をみせていた。レンジ下限まで一気に下げてきたことから、いったんは反発が意識されやすい水準ではある。もっとも、米決算が本格化するなか、決算内容を見極めたいところであり、積極的な売買は手控えられるだろう。中東情勢に関連する報道に対しては敏感に反応しやすいと考えられ、短期的な売買が中心になりそうだ。
物色としては、地政学リスクの高まりからエネルギー株には短期資金が向かいやすいほか、全体としては内需系にシフトしやすいだろう。そのほか、決算を手掛かりとした個別対応になりそうである。なお、12日の取引終了後に決算を発表したところでは、竹内製作<6432>、QPS研究所<5595>、テラスカイ<3915>、DCM<3050>、Gunosy<6047>、ドトル日レス<3087>、RPA<6572>、ビックカメラ<3048>、セラク<6199>
辺りの動向が注目される。
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