富士通ゼ<6755>:1590円(+109円)
急反発。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は46.4億円で前年同期比40.5%減益、7-9月期は前年同期比で大幅増益となり、市場予想も5億円程度上振れたとみられる。通期予想については、為替差益の発生で経常利益以下は上方修正している。中東やインド向けの売上が伸び悩むなど懸念材料を残すものの、足元で株価調整が強まっていたため、買い安心感が先行する形のようだ。
幸楽苑HD<7554>:1764円(+195円)
急反発。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は9.9億円の黒字となり、前年同期1.8億円の赤字から大きく収益が改善している。従来予想の4.5億円の黒字も大幅に上回った。「味の改革」やマーケティング戦略の見直しなどによって、既存店販売が計画を上回ったもよう。通期営業利益計画も従来の6.3億円から11.7億円に大幅上方修正。なお、業績回復に伴って、継続企業の前提に関するリスク注記も解消されている。
MRO<3064>:2187円(-346円)
急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は101億円で前年同期比18.6%増益だが、7-9月期は34億円で同15.1%増と増益率が鈍っている。通期会社計画では20.4%の営業増益を予想しており、進捗が低調との見方が先行しているようだ。物流倉庫における作業効率の悪化などが背景のもよう。ファンダメンタルズへの評価が高い銘柄であり、収益鈍化には敏感に反応する形となっている。
リコー<7752>:1064円(-133円)
急反落。先週末に上半期の決算を発表、7-9月期営業利益は323億円で前年同期比10.5倍と急増、市場コンセンサスも80億円程度上振れている。ただ、リコーロジスティクスの売却益142億円計上が主因であり、実質的には市場想定を下振れの格好に。通期予想も800億円から850億円に上方修正したが、売却益を除けば実質下方修正となっている。第1四半期決算後に高まっていた収益改善への期待は一気に後退する状況に。
信越化<4063>:9034円(+581円)
急伸。先週末に発表した上半期の決算が好感されている。営業利益は2092億円で前年同期比33.9%増益となり、通期計画は従来予想の3600億円から3900億円に上方修正している。シリコンウエハの大幅な値上げ効果や米国塩ビ樹脂のマージン拡大などが背景となる。上方修正数値は市場予想にやや未達だが、為替前提など保守的で、もう一段の上振れ余地がるとの見方が優勢。また、年間配当金も180円から200円に増額している。
Aiming<3911>:402円(+61円)
大幅に3日ぶり反発。18年12月期の営業損益が従来予想の12.39億円の赤字から10.49億円の赤字に縮小すると発表している。第3四半期累計(18年1-9月)は11.20億円の赤字(前年同期実績19.26億円の赤字)だった。売上の伸長に比べて売上原価が抑えられたため、売上総利益が増加した。また、バンダイナムコオンラインから提供されるスマートフォン専用ゲーム「戦国大河」の事前登録を開始している。
大京<8840>:2896円( - )
ストップ高買い気配。オリックス<8591>がTOBを実施して完全子会社化を目指すと発表している。TOB価格は1株2970円で先週末終値を約24%上回る水準になっており、同水準へのサヤ寄せを目指す展開になっている。買い付け期間は10月29日から12月10日まで、同社ではTOBに対して賛同の意を表明している。TOB成立後、同社は上場廃止となる見込み。
窪田製薬HD<4596>:287円(+22円)
大幅に8日ぶり反発。100%子会社の米アキュセラ・インクが開発する遠隔眼科医療モニタリングデバイスの超小型モバイルOCT「PBOS」(Patient Based Ophthalmology Suite)について、予定通り試作機での臨床試験を完了し、評価項目を達成したと発表している。再現性、性能、相関性の全ての評価ポイントで良好な結果が得られたという。今後は超小型量産機の開発に着手し、製品化を目指す。
ジェイテック<2479>:247円(+28円)
大幅高。19年3月期第2四半期累計(18年4-9月)の営業利益を従来予想の0.16億円から0.75億円(前年同期実績0.15億円)に上方修正している。業務効率化で販管費の抑制を推進した結果、利益が当初予想を上回る見込みとなった。通期予想(前期比38.1%増の1.07億円)は据え置いた。進捗率は70.1%に達しており、上方修正への期待から買いが広がっている。
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