ショーケースＴＶが１６年１２月期営業利益予想を上方修正、コグニロボとの資本・業務提携も発表

　ショーケース・ティービー<3909.T>がこの日の取引終了後、１６年１２月期の単独業績予想について、売上高を１５億円から１３億６０００万円（前期比９．９％増）へ下方修正した一方、営業利益を３億１５００万円から３億２４００万円（同６．２％増）へ上方修正した。

　Ｗｅｂソリューション事業で、ＦｌａｓｈコンテンツをＨＴＭＬ５へ変換する「Ｆｌａｓｈ ｔｏ ＨＴＭＬ５」が販売計画を下回って推移していることから売上高は下方修正したが、その一方、利益率が高い「スマートリンク」などの新商品が大きく伸びたことや、生産性の向上などで営業利益は上方修正するという。なお、第４四半期に営業外費用の計上を見込んでいるため、純利益は１億８６００万円から１億７５００万円（同２．２％減）へ下方修正している。

　あわせて発表した第３四半期累計の単体決算は売上高９億９１００万円（前年同期比１３．６％増）、営業利益２億２９００万円（同８．３％増）、最終利益１億２７００万円（同９．３％増）だった。

　また同時に、人工知能（ＡＩ）技術を活用したソリューションを提供するコグニロボ（千葉県柏市）と、資本・業務提携を行うと発表した。

　コグニロボ社は、独自のＡＩ技術でビッグデータ解析サービスを提供するシンガポールのアダトス社の日本市場における独占販売ライセンスを有しており、今回の提携により、ショーケースＴＶの金融、ＥＣ、人材、不動産業界などの国内顧客へ「Ａｄａｔｏｓ社サービスの国内における優先的提供」が可能となるという。また、アダトス社独自のマシンラーニング（機械学習）、ディープラーニング（深層学習）の先駆的技術をショーケースＴＶのデータ・マネジメント・プラットフォーム「ＺＵＮＯＨ」や、セキュリティー製品群の「Ｐｒｏｔｅｃｈ」と組み合わせることにより、新たなサービスを開発するとしている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）