＜動意株・２９日＞（前引け）＝ヤフー、北越紀州、日本スキー

　ヤフー＜4689.T＞＝大幅高。２９日付の日本経済新聞が「（同社が）中国電子商取引最大手のアリババ集団と組み日本製の日用品や化粧品の販売を今夏にも始める」と報じ、これがポジティブサプライズとなった。巨大市場中国でのネット通販事業参入で業容拡大を期待した短期資金の買いを呼び込んでいる。

　北越紀州製紙＜3865.T＞＝急伸。同社は２８日取引終了後に、発表を延期している前１５年３月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益は従来の５５億円から６１億円（前の期比８４．５％増）に引き上げた。売上高予想も２２６０億円から２２８０億円（同１．８％増）に増額修正。洋紙の販売数量が当初予想を上回ったほか、利益面では前の年度に実施した洋紙の価格修正や各種コストダウンの効果が寄与した。なお、連結子会社元従業員の不正行為による影響額である売上高２９００万円、営業利益２９００万円の減額要因を見込んでおり、１５年３月期通期の決算短信はきょう２９日に発表する予定。

　日本スキー場開発＜6040.T＞＝一時ストップ高。２８日の取引終了後に発表した第３四半期累計（８～４月）連結決算が、売上高５４億４２００万円、営業利益１２億７９００万円、純利益８億３３００万円となり、前期は連結決算を行っていないため前年同期との比較はないものの、１５年７月期通期業績予想の売上高５７億５０００万円（前期比１７．１％増）、営業利益９億円（同２４．２％増）、純利益６億８０００万円（同３０．６％増）に対して営業利益、純利益とも通期計画を上回って着地したことが好感されている。昨年１１月に発生した長野県神城断層地震の影響により、第３四半期来場者数は前年同期を下回ったが、販売単価の改善に取り組んだほか、昨年１０月にグループスキー場に加わっためいほうスキー場が業績を押し上げたとしている。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）