<6740> JDI 64 +11急伸。筆頭株主で官民ファンドのINCJ(旧産業革新機構)から追加の金融支援を受けると前日に発表している。同社が保有する関連会社株をINCJに譲渡して借入金などと相殺する。また、米アップルも借入金の返済の一部繰り延べに応じるもよう。これにより、一時は取りやめの可能性も指摘された台中3社連合による金融支援決定の可能性も高まり、先行き不透明感は大きく後退する形にも。
<2440> ぐるなび 544 +9続伸。クレディ・スイス証券が投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げており、売り方の買い戻しなどにもつながっているもようだ。目標株価は510円としている。業績の悪化はすでに織り込まれたとみられるほか、楽天<4755>傘下で経営陣も刷新され、コスト構造改革が進むと期待しているもよう。楽天経済圏の恩恵も期待出来るとしている。
<3064> MRO 2321 +63大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げしており、評価材料視されている。目標株価は2800円を据え置いている。株価下落により、景況感懸念や第2四半期が増益率のボトムになることは織り込まれたとしている。ZOROTOOLSからのロイヤリティ収入の粗利率へのネガティブ影響一巡により、20年12月期の増益率は19年12月期より引き上がるとも予想している。
<4666> パーク24 2040 -112大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は99.7億円で前年同期比7.5%増益、横ばい予想の会社計画を上回り、通期計画0.3%増も上回る増益率となっている。ただ、市場予想線上であり、サプライズは乏しいもよう。国内駐車場のほか、モビリティ事業も拡大しているが、海外事業はやや苦戦と捉えられている。野村證券では業績予想を下方修正し、目標株価も3100円から2400円に引き下げている。
<4528> 小野薬 1920.0 +58.0大幅反発。発行済み株式数の2.92%に当たる1500万株、300億円を上限に自社株買いを実施すると発表、買い材料視されている。取得期間は5月31日から9月30日までとしている。取得した全株は消却を予定している。前日はクレディ・スイス証券の格下げを受けて下げが目立ち、年初来安値水準に接近していた。会社側の株価意識に対する高まりも確認される格好となり、見直しの動きが先行している。
<8337> 千葉興銀 260 +18大幅続伸。前日に発表した高水準の自社株買い実施が買い材料となっている。発行済み株式数の8.04%に当たる500万株、10億円を取得上限としており、取得期間は6月4日から20年3月31日までとなっている。4月は出来高が10万株未満の日も多かったなど、流動性は低く、需給インパクトは大きいとの期待感などが先行しているもよう。
<7202> いすゞ自 1200.0 -62.0大幅反落。大和証券では投資判断を「1」から「2」に格下げしている。目標株価も2150円から1600円に引き下げ。中長期での魅力は依然高いと考えているが、新型LCVの立上げ費用が嵩むなどで、上半期は低調な収益が続き、市場の期待値は高まりにくいと判断しているもよう。会社計画は、販売面では保守的と考えているが、為替差損拡大により、大幅な計画超過は難しいとみている。
<6754> アンリツ 1738 +34大幅続伸。29日に発表している米キーサイトテクノロジーズの決算を受けて、あらためて5G関連としての期待感が高まっているものとみられる。キーサイトの第3四半期ガイダンスは市場コンセンサスを上回り、ファーウェイ関連として警戒感が強まっていたなかで、サプライズを強めた。5Gに関連する受注が急拡大しており、同分野における需要の拡大傾向が確認される形となっている。
<3941> レンゴー 866 -48大幅続落。29日には北越コーポ<3865>が決算説明会を実施しているが、新規参入の段ボール事業に関する強い意気込みが感じられる形となっており、将来的な段ボール事業の競争激化懸念が意識されている。また、米中貿易戦争の影響による中国の輸入量減少を映し、原料となる古紙価格が低迷している。これに伴う段ボール原紙市況の軟化なども警戒されているとみられる。
<US>
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