■イノベーショ <3970> 1,231円 (+75円、+6.5%)
イノベーション <3970> [東証G]が続急伸。20日の取引終了後、取得総数6万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.24%)、取得総額9000万円を上限とする自社株買いの実施を発表した。同時にグループ会社であるInnovation IFA Consultingが投資一任運用サービス「Smart Manager(スマートマネージャー)」について、独自ブランド「マネーパレットマネージャー」として提供を開始したとも公表。株主還元姿勢への評価とともに今後の収益貢献への期待を高める格好となり、株価水準を切り上げた。自社株の取得期間は21日から25年1月27日まで。「スマートマネージャー」はFinatextホールディングス <4419> [東証G]グループのスマートプラスと、ファイナンシャルスタンダード(東京都千代田区)と共同で開発した。「マネーパレットマネージャー」は今年1月に開始した新NISAに対応。ゴールベースアプローチにより目的に合わせた戦略を選択して運用を開始できる。更にイノベーショはInnovation IFA Consultingの株式を追加取得し、完全子会社化することも開示している。
■イリソ電子 <6908> 2,741円 (+161円、+6.2%)
東証プライムの上昇率7位。イリソ電子工業 <6908> [東証P]が続急伸。コネクターメーカー大手の一角で、特に車載用を中心に商品競争力が高い。株主還元に前向きな点も注目され25年3月期は年100円配当を計画、配当利回りは前日終値換算で3.9%弱と高水準だ。そうしたなか、旧村上ファンド系アクティビストのシティインデックスイレブンスが20日付で提出した大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスと共同保有者のイリソ電子株式保有比率が5.06%と新たに5%を超えたことが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、イリソ電子の株式価値向上に向けた思惑が株価を強く刺激した。
■ミズノ <8022> 9,130円 (+470円、+5.4%)
東証プライムの上昇率9位。ミズノ <8022> [東証P]が11日続急伸。今月初めの全体急落相場のなかで一時6000円割れまで売られたが、そこから急速な戻りをみせ、21日は6月11日高値(8790円)を上回り約2ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。戻り局面の最中の9日に発表した4-6月期決算は、営業利益が前年同期比21.6%増の64億9800万円だった。世界的なスポーツイベントを前にしたスポーツ機運の高まりを追い風に販売が好調に推移した。通期の連続最高益見通しに変更はない。好業績を背景に買いが続いた。
■YEデジタル <2354> 762円 (+38円、+5.3%)
YE DIGITAL <2354> [東証S]が4日続急伸。20日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を200億円から203億円(前期比4.1%増)へ、営業利益を16億円から18億円(同21.0%増)へ、純利益を10億5000万円から12億円(同9.9%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各8円の年16円から中間・期末各10円の年20円(前期12円)へ引き上げたことが好感された。ビジネスソリューション事業におけるビジネスDXの売り上げが伸長していることに加えて、経費の圧縮の効果が売上高・利益を押し上げるとしている。
■リックソフト <4429> 1,498円 (+68円、+4.8%)
リックソフト <4429> [東証G]が大幅続伸。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を7万株(発行済み株数の1.54%)、または1億円としており、取得期間は8月21日から11月29日まで。事業戦略に応じた機動的な資本政策を行うことを可能とするために行うとしている。
■杉本商 <9932> 2,774円 (+125円、+4.7%)
東証プライムの上昇率10位。杉本商事 <9932> [東証P]が大幅続伸。20日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。同時に、株式分割に伴い25年3月期の期末配当を35円から20円へ修正しており、実質増額修正となることも好材料視された。
■カラダノート <4014> 548円 (+24円、+4.6%)
カラダノート <4014> [東証G]が大幅高。20日の取引終了後に発表した4月度の月次契約者数で、保険代理事業「かぞくの保険」と宅配水事業「カラダノートウォーター」、生活用品販売事業「カゾトク」を合わせた家族サポート事業の契約者数が前月比659人増の1万4212人になり、順調に契約者数を伸ばしていることが好材料視された。同社では、引き続き家族サポート事業の拡大及び収益性改善に注力しており、7月は宅配水事業の新規獲得の復調に加えて、保険代理事業も新規契約の成立数が伸長し、純増数は今期最多を更新した。
■ニトリHD <9843> 20,765円 (+590円、+2.9%)
ニトリホールディングス <9843> [東証P]が4日続伸。一時600円を超える上昇で2万830円まで上値を伸ばし、5月中旬以来の2万1000円台復帰が射程圏に入ってきた。テクニカル的にも前週に25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを示現しておりソーサーボトム形成からの上放れを鮮明としている。家具やインテリアの製造・販売で国内首位。今期の売上高は9600億円予想と過去最高更新を見込むが、商品を海外で生産している関係で、為替が円高方向に振れると利益採算が高まる経営構造となっている。外国為替市場では米金利低下を背景に1ドル=145円台と前日からは大きくドル安・円高方向に振れており、同社株にポジティブ材料となった。
■網屋 <4258> 3,295円 (+75円、+2.3%)
網屋 <4258> [東証G]が続伸。20日取引終了後、NTTコミュニケーションズとの間で販売代理店契約を締結したと発表。これが好感された。同契約を通じて網屋は、ドコモグループで法人通信事業の中核を担うNTTコミュの既存販売網と販売ノウハウにより、「フルマネージドSASE Verona」の販売拡大を目指す。
■セラク <6199> 1,280円 (+23円、+1.8%)
セラク <6199> [東証S]が続伸。21日午前中、子会社セラクCCCがエヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート <3850> [東証S]とディベロップメントパートナー契約を締結したと発表しており、好材料視された。セラクCCCは、23年にイントラマトとの協業を開始し、イントラマトのクラウド型ローコード開発サービス「Accel-Mart Quick」の新メニュー「カスタマーサクセス支援サービス」を共同開発し、サービス導入からシステムの活用までを提供している。今回、ディベロップメントパートナー契約を締結したことで、引き続き「Accel-Mart Quick」を導入していく企業へのカスタマーサクセスによる伴走支援をより強化するとともに、初期導入を中心としたアプリケーション開発まで支援を行うとしている。
■JAL <9201> 2,391円 (+28.5円、+1.2%)
日本航空 <9201> [東証P]が続伸で13営業日ぶりに一時2400円台を回復したほか、ANAホールディングス <9202> [東証P]も根強い買いが売り物を吸収、続伸歩調となった。全般不透明感の強い地合いにあって「空運」は業種別騰落率で33業種中値上がり2位と気を吐いている。前日20日に両社は2024年度冬季の運航ダイヤを発表。訪日外国人観光客の急増を背景にアジアやオセアニア間の国際線を中心に増便されている。21日は、午後取引終了後に7月の訪日外客数の発表を控えていることもあって、旅客数拡大に伴いインバウンド特需を真っ先に享受する空運セクターへの追い風を見込んだ投資資金が流入した。
■日立 <6501> 3,544円 (+34円、+1.0%)
日立製作所 <6501> [東証P]が3日ぶり反発。同社は20日、米国のグループ会社であるフレックスウェアイノベーションが、製薬エンジニアリングサービス事業を展開する米キャッスルヒルテクノロジーズを買収したと発表した。今後の事業へのプラス効果を見込んだ買いが株価を下支えしたようだ。キャッスルヒルテクノロジーズはデジタルトランスフォーメーション(DX)化への需要拡大に対し、システム統合やデータソリューション、関連サービスを提供する。今回の買収によりライフサイエンス領域での事業を強化するとともに、米国のノースカロライナ地域での事業展開を一段と拡大させる。
※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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