フィスコ、今期最終を6.5倍上方修正・最高益予想を上乗せ

　フィスコ <3807> [ＪＱＧ] が8月31日大引け後(16:45)に業績修正を発表。21年12月期の連結最終利益を従来予想の8.7億円→56.8億円(前期は0.6億円)に6.5倍上方修正し、増益率が13倍→86倍に拡大し、従来の7期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結最終利益も従来予想の0.8億円→48.9億円(前年同期は0.3億円)に56倍増額し、増益率が2.3倍→126倍に拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　情報サービス事業の金融・経済情報配信サービス分野におきまして、直近の業績の動向などから、前回修正時に比べ、個人向けサービスである、「クラブフィスコ」の売上が前期比で引き続き伸長しているほか、フィスコブランドを活かしたサイトの広告収入が、さらに好調に推移していること等から、前回予想を35百万円上回る売上高1,129百万円となる見込みとなり、上方修正いたしました。営業利益につきましては、売上高の増加に加え、継続的な外注費用等の費用削減施策などにより前回予想を34百万円上回る125百万円の営業利益となる見込みとなり、上方修正いたしました。経常利益につきましては、株式会社CAICA（以下「CAICA」といいます。）が株式交付による株式会社Zaif Holdings（以下「Zaif HD」といいます。）株式の追加取得を行い、当社が当該株式交付に申込み、本日効力発生となるため、当第3四半期連結会計期間にZaif HDは当社の持分法適用関連会社から除外されます。これにより、前回予想に含まれていたZaif HDの持分法による投資利益が減少した事などにより、前回予想を42百万円下回る243百万円の見込みとなりました。また、当該株式交付によって、Zaif HD株式の譲渡対価として、一定の比率でCAICA株式が交付されることに伴い、特別利益4,853百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は5,684百万円となる見込みとなり、上方修正いたしました。なお、CAICAおよびZaif HDとは、当社が発行する暗号資産フィスココイン（略称FSCC）を取り扱う暗号資産交換所「Zaif Exchange」を始め、暗号資産分野における営業促進の連携、新規製品の共同マーケティング、ソフトウェア等の共同開発・共同研究、人材の相互交流等、暗号資産ビジネスの強化などの協力体制は継続しており、当社としましてもFSCC経済圏の拡大およびFSCCの価値向上を通じてフィスコの企業価値の向上を目指してまいります。以　上