北栄は、沖縄県で海砂利の採取や販売を行っている企業だ。那覇空港の第2滑走路増設工事の進捗が遅れていたが、今後は大量の海砂利の納入が必要となる見込みであるため、収益に貢献してくる。さらに、那覇空港の案件よりも大型のプロジェクトとなる辺野古の埋立工事が控えていることが期待材料だ。
北栄は同社の持分法適用会社であったが、北栄が新船舶購入のために沖縄県内の公的機関等からの融資を受ける際に、沖縄県経済振興目的であったため県外企業の連結子会社から除外されることが条件とされ、2015年に同社の連結から離れたという事情があった。
ただ、同年に北栄と業務提携を締結、北栄の売上高の一部をコンサルティング料として受け取る契約を結んでおり、北栄の売上高の拡大イコール同社の利益拡大となる仕組み。北栄の受注が拡大すれば、そのまま同社の利益増につながる見通しであるため、中期経営計画に掲げた急速な収益拡大は、裏付けが十分な数値であると言えるだろう。
現状では、砂を採取すればすぐに売れる──といったように環境は良好ながらも、船舶不足、船員不足がネックとなりそうだ。砂を採取する船の増設を考えているが、船隊が強化されれば、収益貢献が読めるようになる。
■情報セキュリティについて
外部へのビジネスとして、ハミングヘッズの代理店となっており、セキュリティーパッケージの販売に取り組んでいる。一方、内部的には、サーバーの管理を厳格に行っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)
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