情報基盤事業の売上収益は前年同期比19.4%増の210.17億円となり、過去最高となった。営業利益は同5.8%減の19.55億円となった。当第3四半期累計期間の業績は、前期までに積み上げた受注残と新規案件の受注により好調に推移した。また、サブスクリプション型の課金モデルであるクラウド型セキュリティ対策製品の受注も拡大傾向にあり、西日本地域での販売も前期からの好調さを維持している。当第3四半期累計期間の受注高、売上収益は前年実績を上回ったが、営業利益については、急激な円安の進行、人件費・販管費の増加、新規事業として取り組みを始めたクラウドネイティブ活用ソリューションへの投資、オフィス移転費用の計上などの影響により、前年実績を僅かに下回った。
アプリケーション・サービス事業の売上収益は同0.8%減の51.51億円、営業損失は1.65億円(前年同期は0.50億円の損失)となった。当第3四半期累計期間の業績は、受注面では堅調に推移し、前期実績を上回る数値を達成した。一方で、上半期前半で出遅れ、上半期終盤から受注を盛り返してきたこともあり、また、サブスクリプション型の受注が増加し、契約期間に応じて長期に売上収益と利益が繰り延べられることから、売上収益は微減にとどまった。なお、教育事業への積極的な投資を継続しており、また、一部不採算案件が発生したこともあり、営業利益は計画値を下回った。
医療システム事業の売上収益は同165.9%増の61.16億円、営業利益は同166.6%増の10.38億円となった。医療分野では、新生PSPの医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加している。加えて、既存ユーザのサービス契約更新も取りこぼすことなく受注している。旧PSPの医用画像管理システム(PACS)事業において、期初に計画していたクラウドへの移行が、期初想定よりも穏やかなスピードで進捗しているため、新生PSP全体の業績は、計画値に対して売上収益は増加、営業利益は大幅に増加するという結果になった。医療関連の連結対象子会社の医知悟の業績は、今期計画値を超過しており、堅調さを維持している。A-Lineは、医療機関における放射線量管理システム導入に対する投資意欲が想定通りに盛り上がらない傾向にあり、受注がやや低調だが、サブスクリプション型ビジネスであるため、売上収益、営業利益ともに概ね計画通りに進捗した。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上収益は前期比17.8%増の430.00億円、営業利益は同7.1%増の40.00億円、税引前利益は同6.8%増の39.70億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同7.1%増の25.40億円とする期初計画を据え置いている。
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