■オーバル <7727> 764円 (+162円、+26.9%)
東証プライムの上昇率トップ。オーバル <7727> [東証P]が4連騰。前週末まで2営業日連続のストップ高人気となっていたが、25日も上げ足が止まらず、一時57%高の947円と暴騰した。これは1990年以来約32年ぶりの高値圏。25日は上限値幅の拡大で400円高の1002円がストップ高水準となる。研究用及び産業用測定器・分析機器を製造するアントンパールが同業態の同社株を買い増す動きをみせており、同社株の保有株比率は直近発表分で8.38%まで高まっている。保有に際しては同社の経営に関与する姿勢を示していることで、思惑買いの対象となっている。なお、オーバル側は大規模な買い付けに関する対応方針の導入を発表するなどしており、敵対的買収の色を強めている。
■スキヤキ <3995> 517円 (+80円、+18.3%) ストップ高
SKIYAKI <3995> [東証G]がストップ高。25日の寄り前、オールインワン型ファンプラットフォーム「Bitfan」でNFT(非代替性トークン)サービスの提供を開始すると発表しており、これが好感された。同サービスは、「LINE」アカウント保有者であれば誰でも簡単にウォレットを開設できる点やLINEのNFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」でユーザー間での取引が容易である点などを考慮し、基盤技術にLINE独自のブロックチェーン「LINE Blockchain」を採用。第1弾として、女優の今田美桜オフィシャルファンクラブ初となる有料会員500人限定のオフラインイベントで、記念NFTを発行するとしている。
■PSS <7707> 827円 (+88円、+11.9%)
プレシジョン・システム・サイエンス <7707> [東証G]が急反騰。世界保健機関(WHO)が23日、欧米を中心に感染が拡大している天然痘に似た感染症「サル痘」について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。緊急事態の宣言はWHOによる最高レベルの警告にあたるもので、2020年1月に新型コロナウイルスに対して出されて以来となる。これを受け、サル痘ウイルス向けPCR検査キットを手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。
■エニーカラー <5032> 6,370円 (+550円、+9.5%)
ANYCOLOR <5032> [東証G]が急反発。25日正午ごろ、運営するVチューバー/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」が、公式ファンクラブ「にじさんじFAN CLUB」で、新たにライバー6人のファンクラブを新規開設したと発表しており、これが好材料視された。今回ファンクラブを開設したのは、モイラ、郡道美玲、愛園愛美、夜見れな、白雪巴、壱百満天原サロメの6人。ライバー個別のファンクラブでは限定コンテンツや、ライバーと交流することができる専用チャット、年3回の会報誌、会員証、カスタムスタンプを楽しむことができるという。
■エネチェンジ <4169> 1,556円 (+125円、+8.7%)
ENECHANGE <4169> [東証G]が3連騰。東京証券取引所が25日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする信用取引の臨時措置を解除したほか、日本証券金融も同日付で貸借取引銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、短期資金の流入が再び活発化するとの思惑が働いたようだ。
■WACUL <4173> 712円 (+56円、+8.5%)
WACUL <4173> [東証G]が急反発。25日午前9時ごろ、同社の「AIアナリスト・シリーズ」をソニービズネットワークス(東京都渋谷区)が採用したと発表しており、これが好感された。今回採用されたのは、同社のデジタルマーケティングのPDCAを支える分析・改善提案ツール「AIアナリスト」とそこから抽出された改善を実現するBPOソリューション「AIアナリストAD」。ソニービズでは、もともとWebサイトで顧客を誘導していた「トライアル登録」のハードルが高く、なかなかコンバージョンにつながらなくなっていたなか、WACULからコンバージョンの内容変更を提案。また、サイトだけでなく広告やSEO、純粋想起率を高めるメール施策など、マーケティング施策を一気通貫で実行した結果、前年比で10%改善したという。
■不二ラテ <5199> 2,177円 (+158円、+7.8%)
不二ラテックス <5199> [東証S]が続急伸。世界保健機関(WHO)が23日、欧米を中心に感染が拡大している「サル痘」について、最高レベルの警告である「緊急事態」を宣言した。厚生労働省によるとサル痘の感染経路は、「アフリカに生息するリスなどの齧歯(げっし)類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染する。また、感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む)、患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露、患者が使用した寝具との接触などにより感染する」としているほか、今年に入ってからは欧米の男性を中心に性的接触を通じた感染が拡大しているとも伝えられていることから、コンドーム大手である同社に思惑的な買いが入ったようだ。
■レーサム <8890> 1,278円 (+88円、+7.4%)
レーサム <8890> [東証S]が急反発し年初来高値を更新。前週末22日の取引終了後、800万株(発行済み株数の21.57%)の自社株を7月29日付で消却すると発表したことが好感された。なお、消却後の発行済み株数は2908万1400株となる。
■ココナラ <4176> 663円 (+40円、+6.4%)
ココナラ <4176> [東証G]が急反発。ラクーンホールディングス <3031> [東証P]が25日午前11時ごろ、子会社ラクーンコマースがココナラと顧客紹介における業務提携を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携により、ココナラが運営するスキルマーケット「ココナラ」を利用している飲食店や小売店などの事業者に対して、ラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を特典付きで提供するという。「ココナラ」は個人利用に加えて、飲食店や小売店など事業者をはじめとしたビジネス利用も増加しており、今回の提携により「多様な商品を効率的に仕入れたい」など仕入れに関するニーズを持つ法人に対して付加価値を提供できるようになる。これによる、利用層の拡大が期待されたようだ。
■レントラクス <6045> 630円 (+35円、+5.9%)
レントラックス <6045> [東証G]が急反発。前週末22日の取引終了後に発表した6月度連結ベースの売上高は前年同月比45.2%増の2億6700万円となり、大幅な伸長を示したことが好感された。成果報酬型広告サービス事業におけるパートナーサイト運営者数は前月比556人増の4万6180人となったことが寄与した。なお、取扱高は前年同月比27.9%増の16億9900万円だった。
■トレファク <3093> 1,581円 (+81円、+5.4%)
東証プライムの上昇率4位。トレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]が5日続急伸。25日は寄り付きこそ小幅安でスタートしたものの、その後は継続的な買いが流入し、急速に上値を追う展開となった。時価は2015年7月以来約7年ぶりの高値圏に浮上した。足もとの業績は絶好調で23年2月期第1四半期(22年3-5月)は営業利益が前年同期比2.2倍の7億6600万円と急拡大、通期見通しについても従来予想の10億9800万円から14億円(前期比41%増)に大幅増額している。更に、「ここ最近は猛暑により中古エアコンが払底するほどの売れ行きとなっているもようで、同社の業績を押し上げている」(中堅証券アナリスト)とし、一段の上振れも視野に入る。
■アゼアス <3161> 735円 (+37円、+5.3%)
アゼアス <3161> [東証S]が急伸し年初来高値を更新。世界保健機関(WHO)が23日、欧米を中心に感染が拡大している「サル痘」について、最高レベルの警告である「緊急事態」を宣言。国内での感染者は確認されていないものの、国内での感染拡大防止のために防護服のニーズが高まるとの思惑から買われたようだ。
■Fスターズ <3687> 1,160円 (+47円、+4.2%)
東証プライムの上昇率6位。フィックスターズ <3687> [東証P]が大幅高で5日続伸。全般軟調地合いに逆行し5連騰と気を吐いたほか、エヌエフホールディングス <6864> [東証S]、シグマ光機 <7713> [東証S]、ユビキタス AIコーポレーション <3858> [東証S]など 量子コンピューター関連に位置付けられる銘柄群に買いが向かった。岸田政権の看板政策である「新しい資本主義」では国益に直結する科学技術分野を重視し、そのなか量子コンピューターは国家戦略の重点投資項目に組み込まれている。国策支援を背景に国産初の量子コンピューター開発に期待が高まるなか、関連銘柄にも動意づくものが増えている。
■アジュバン <4929> 979円 (+39円、+4.2%)
東証プライムの上昇率7位。アジュバンホールディングス <4929> [東証P]が大幅反発。前週末22日の取引終了後に発表した第1四半期(3月21日-6月20日)連結決算は、売上高10億3500万円(前年同期比9.1%減)、営業利益2400万円(同80.8%減)と大幅営業減益となったが、上期計画の営業損益1億6100万円の赤字を上回ったことが好感された。主力ヘアケア商品「Reベーシックライン」の7月リニューアルに伴う買い控えがあったほか、巣ごもり需要向けに前期に上市した「INCHLOSS(フェイス&ボディクリーム)」が一服したことで売上高が減少した。また、広告宣伝費や人件費、研究開発費などの増加なども利益を圧迫した。なお、純利益は投資有価証券の譲渡による特別利益を計上したことで1億9800万円(同2.3倍)と大幅増益となった。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高54億500万円(前期比22.1%増)、営業利益2億4800万円(同36.2%減)、純利益3億3100万円(同15.7%減)の従来見通しを据え置いている。
■アジア航 <9233> 822円 (+32円、+4.1%)
アジア航測 <9233> [東証S]が大幅反発。24日夜に鹿児島県の桜島で爆発的噴火が発生したことを受けて、火山リスクマネジメントや火山砂防計画をサービス提供している同社が関連銘柄の一角として物色されたようだ。同社のほか、火山監視用サーモグラフィカメラを手掛ける日本アビオニクス <6946> [東証S]や、火山観測用の速度型強震計を手掛ける東京計器 <7721> [東証P]、火山地帯における構造物の基礎調査から、火山砂防など防災分野の業務を手掛ける川崎地質 <4673> [東証S]も高かった。
■エフピコ <7947> 3,150円 (+120円、+4.0%)
東証プライムの上昇率8位。エフピコ <7947> [東証P]が大幅高で3日続伸。戻り足が鮮烈、6月22日の年初来安値2504円をターニングポイントに急速なリバウンド局面に移行している。食品トレーや弁当・総菜容器を製造するが耐熱・耐油性などに優れる新素材や、消費者ニーズを考慮した工夫された容器構造など技術力の高さに定評がある。原材料費の高騰も価格改定で乗り切り、23年3月期は増収営業増益を見込んでいる。信用買い残も枯れ切った状態で、機関投資家とみられる実需買いで上値指向を鮮明とした。テクニカル的には5日移動平均線をサポートラインとする急勾配の戻りを継続、今月後半には25日・75日移動平均線のゴールデンクロスも示現している。
■クレステック <7812> 1,499円 (+41円、+2.8%)
クレステック <7812> [東証S]が続伸。22日の取引終了後、集計中の22年6月期連結業績について、売上高が178億3800万円から185億円(前の期比7.3%増)へ、営業利益が10億900万円から11億2000万円(同0.8%増)へ、純利益が5億8800万円から6億5000万円(同43.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。第4四半期において、 半導体不足や原材料、原油価格の高騰などに伴うコストの増加が生じたものの、円安の進行で海外子会社の収益が増加し、外貨建て資産の換算による為替差益が発生したことが寄与した。なお、29円としていた期末配当を35円へ引き上げた。年間配当は64円となり、前の期実績に対しては19円の増配となる。
■インタートレ <3747> 583円 (+15円、+2.6%)
インタートレード <3747> [東証S]が4日続伸。前週末22日の取引終了後、デジタル資産の清算処理システムに関する特許を取得したと発表しており、これが好感されたようだ。同システムは、取引参加者の取引によるデジタル資産の清算を迅速かつ円滑に処理することを可能にするもの。会社側では、現時点で今期業績への影響はないが、今後影響を及ぼす事象が生じた場合は判明次第速やかに開示するとしている。
■明治HD <2269> 7,040円 (+170円、+2.5%)
明治ホールディングス <2269> [東証P]が4日続伸。24日の日本経済新聞電子版で、「厚生労働省は29日に開く専門部会で天然痘ワクチンをサル痘予防に使うことの可否を審議する」と報じられ、なかで国内では同社傘下のKMバイオロジクス(熊本市北区)が天然痘ワクチンを生産しているとあることから、思惑的な買いが向かったようだ。
■オークネット <3964> 2,280円 (+52円、+2.3%)
オークネット <3964> [東証P]が5日続伸。23日付の日本経済新聞朝刊で、「2024年から、国内で初めて中古電気自動車(EV)の電池査定を始める」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、電圧などのデータと走行距離などをもとに、最大数十分程度で性能を割り出すという。これまでは中古EVの電池の残量を正確に評価する仕組みがなく、中古市場の取引は低迷気味だったが、適正に評価する仕組みを整えることで消費者の不安を払拭し、市場の活性化を促すとしている。
■堀場製 <6856> 6,510円 (+80円、+1.2%)
堀場製作所 <6856> [東証P]が8日続伸。大和証券は22日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。目標株価は7500円とした。同社は幅広い領域で事業展開する計測機器メーカーだが、ここ数年、自動車事業は低迷したが、半導体事業は力強い成長をみせてきた。ただ、ここ数四半期では新興EV(電気自動車)メーカーからETC(車両開発のエンジニアリングなど)関連の受注が拡大し始めており、自動車事業トータルで業績反転の兆しが見え始めている点などに注目。同社には自動車事業という新たな成長ドライバーが芽生えており、半導体ピュアプレイヤーとは異なるサイクルで業績が伸長する可能性があるとみている。
※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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