■エッジテクノ <4268> 1,339円 (+221円、+19.8%)
エッジテクノロジー <4268> [東証G]が5日続急騰。10日午後1時ごろに発表した23年4月期単独業績予想で売上高30億2500万円(前期比39.9%増)、営業利益3億1100万円(同48.2%増)、純利益2億300万円(同48.1%増)と大幅増益を見込むことが好感された。デジタルトランスフォーメーションの加速や日本政府が進める「Society 5.0」の促進などを受けて、同社のドメインであるAI関連市場の需要が増加傾向にあり、主力のAIソリューションサービスの伸長を見込む。なお、22年4月期決算は、売上高21億6200万円(前の期比47.4%増)、営業利益2億1000万円(同5.7倍)、純利益1億3700万円(同5.7倍)だった。
■エニーカラー <5032> 6,510円 (+1,000円、+18.2%) ストップ高
ANYCOLOR <5032> [東証G]がストップ高。同社は8日に東証グロース市場に新規上場し、上場初日はカイ気配のまま取引を終了。2日目に公開価格1530円の3.1倍にあたる4810円で初値をつけ、その後ストップ高の5510円に上昇し取引を終えていた。Vチューバーグループ「にじさんじ」の運営などを行っており、成長性への期待が強いようだ。
■ナ・デックス <7435> 745円 (+100円、+15.5%) ストップ高
ナ・デックス <7435> [東証S]がストップ高。同社は電子部品やFA関連機器商社で、溶接制御機器などに強みを持っている。業績は好調な自動車向けが牽引する形で会社側想定を上回って推移しており、9日取引終了後に発表した22年4月期決算は営業利益が前の期比88%増の11億7600万円と急拡大、会社側計画の9億500万円から大幅に上振れて着地した。また、23年4月期は前期比30%増の15億2500万円と高水準の伸びを見込んでおり、これを好感する買いを呼び込んだ。なお、好業績を背景に株主還元も強化、前期年間配当は従来計画に12円増額となる33円を実施、今期は更に2円増配の35円を計画している。これにより配当利回りは5%前後に達し、インカムゲイン狙いの投資資金も誘導した。
■テクポイント <6697> 1,126円 (+150円、+15.4%) ストップ高
テックポイント・インク <6697> [東証G]がストップ高。9日の取引終了後、半導体製品2品が中国の電気自動車(EV)大手BYDの純正ドライブレコーダーに採用されたと発表しており、今後の業容拡大を期待した買いが膨らんだようだ。このドライブレコーダーは、BYDが販売する量産車の大半に搭載される予定にあるという。会社側では、年内に同製品をBYD向けで110万セット以上出荷することを目標にしている。
■ベイシス <4068> 3,510円 (+310円、+9.7%)
ベイシス <4068> [東証G]が3連騰。同社は9日、エイターリンク(東京都千代田区)が開発・製造したワイヤレス給電システム「AirPlug」の設置プロジェクトを推進すると発表。これが材料視されたようだ。エイターリンク製のワイヤレス給電システムは、IoT機器に無線で電力を供給できるといった点で技術的な課題を解決したプロダクトとなるが、設置工事が煩雑・高コストとなることが普及の妨げになっていた。ベイシスは全国に広がる300社超のパートナーとの協力体制による全国対応と、自社開発のプロジェクト管理ツール「BLAS」などITを駆使する強みを生かし、低コストで効率的な設置を請け負うという。
■ラウンドワン <4680> 1,692円 (+137円、+8.8%)
東証プライムの上昇率2位。ラウンドワン <4680> [東証P]が急反発。9日の取引終了後に発表した5月度売上高(速報)で、国内既存店売上高は19年5月との比較で1.3%増となったことが好感された。ボウリングが同10.3%減、カラオケが同10.8%減、スポッチャが同7.6%減と軒並み減少したものの、アミューズメントは同13.8%増となったことが寄与した。なお、直近1週間(5月30日~6月5日)の既存店売上高もアミューズメントが寄与し、19年同期間との比較では約5%増だった。
■太平洋セメ <5233> 2,082円 (+132円、+6.8%)
東証プライムの上昇率5位。太平洋セメント <5233> [東証P]が3日ぶりに急反発。同社は10日、石炭価格の変動をセメント販売価格に適時反映させる「石炭価格サーチャージ制度」を導入すると発表。市況に応じた転嫁を進めやすくなるとの見方から採算改善などが期待されたようだ。対象製品はセメント・セメント系固化材で、実施時期は9月1日出荷分から。背景には、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、セメント製造用の石炭価格が前例のない水準まで高騰し、企業努力だけで吸収することが極めて困難になったことがあるとしている。
■ダイオーズ <4653> 1,151円 (+73円、+6.8%)
東証プライムの上昇率4位。ダイオーズ <4653> [東証P]が急反発、新値追い。同社は10日正午に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比43.8%増の16億5300万円としたことや、期末一括配当計画を前期比4円増配の19円としていることが好感されたようだ。売上高は同327億2900万円を見込む。日本部門のダイオーズジャパンは、事業所にコモデティ商品を届けるだけでなく、新規サービス・事業に一層注力する方針。また、米国では新型コロナウイルスの新規感染者数が低位安定化したことに伴い、顧客のオフィス内にいる従業員数が増加基調にあることから今後は更なる売り上げ回復が進むとみている。
■ハナツアーJ <6561> 1,627円 (+100円、+6.6%)
HANATOUR JAPAN <6561> [東証G]が4日ぶり急反発。同社は韓国旅行大手ハナツアー傘下で、 インバウンド(訪日外国人)向けを専門とする旅行会社。10日から外国人観光客の受け入れが再開されており、円安を追い風に今後インバウンド需要が回復に向かうことが見込まれる。株式市場では既にインバウンド関連株への物色は活発で、ハナツアーJも5月以降急速に株価水準を切り上げてきた。足もと急騰の反動で前日9日まで3日続落となっていたが、10日はインバウンド再開初日ということもあり期待感の高まりから改めて物色が向かったようだ。
■カーチスHD <7602> 237円 (+12円、+5.3%)
カーチスホールディングス <7602> [東証S]が3日続急伸。9日の取引終了後、子会社カーチスが東京スター銀行(東京都港区)と業務提携し、カーチス倶楽部会員向けに「スタービジネスカードローン」の提供を6月14日に開始すると発表しており、これが好材料視された。「スタービジネスカードローン」の提供開始により、カーチス倶楽部会員は事業用として担保・保証人なしに使途自由な資金を借り入れ申し込みすることが可能となる。これにより、従業員の給料や設備投資など急な出費に対しても、インターネットを介して融資をスピーディーに受けることで資金不安を解消でき、車両ビジネスに専念できる環境と安定的な車両仕入れが可能になるとしている。
■千代田インテ <6915> 2,029円 (+88円、+4.5%)
千代田インテグレ <6915> [東証S]が大幅高で3日続伸。9日の取引終了後に上限を40万株(発行済み株数の3.35%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は6月10日から12月31日までで、株主還元の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが狙い。なお、このうち19万9700株(同1.67%)は、10日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得した。取得価額は3億8761万円だった。
■VIX短先物 <1552> 2,268円 (+86円、+3.9%)
国際のETF VIX短期先物指数 <1552> [東証E]が大幅続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。9日の米VIX指数は前日8日に比べ2.13(8.89%)ポイント高の26.09に上昇した。欧州中央銀行(ECB)は7月に量的緩和政策を終えることを決定し、同月中に政策金利の0.25%の利上げを行う見通しを示した。これを受け、米長期金利が上昇しNYダウは638ドル安と急落した。この米株安に逆行する格好で、VIX短先物は値を上げた。
■リバーエレク <6666> 1,052円 (+34円、+3.3%)
リバーエレテック <6666> [東証S]が大幅高で6日続伸。9日の取引終了後、25年3月期に営業利益25億円を目指す中期経営計画を発表しており、これが評価されたようだ。既存製品の収益力強化と経営基盤の確立・強化を図るとともに、新たな成長ドライバー製品を創出し持続的な成長を目指すとしており、音叉型水晶振動子やATカット水晶振動子などに注力する方針だ。なお同時に、ATカット水晶を使用して1ギガヘルツまでの高周波出力を実現した水晶発振器「FCXO-04(SPXOタイプ)」及び電圧制御水晶発振器「FCXV-04(VCXOタイプ)」を開発し、サンプル出荷を開始したと発表している。
■スバル <9632> 8,780円 (+270円、+3.2%)
スバル興業 <9632> [東証S]が大幅反発。9日の取引終了後に発表した第1四半期(2-4月)連結決算が、売上高80億4800万円(前年同期比7.7%増)、営業利益19億4200万円(同23.7%増)、純利益13億8400万円(同17.8%増)と2割を超える営業増益となったことが好感された。主力の道路関連事業で道路維持管理業務・道路清掃業務の継続的な受注確保に努めたほか、高速道路のリニューアル工事や橋梁補修工事で収益性の向上に努めたことなどが奏功。また、雪氷対策作業で安定した施工体制を堅持し効率的に対応したことも寄与した。なお、23年1月期通期業績予想は、売上高277億8000万円(前期比4.1%減)、営業利益40億3400万円(同4.1%減)、純利益27億700万円(同9.7%減)の従来見通しを据え置いている。
■物語コーポ <3097> 6,010円 (+180円、+3.1%)
物語コーポレーション <3097> [東証P]が大幅続伸。9日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比38.2%増と6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力の焼肉部門が同38.1%増となったことが牽引した。このほかラーメン部門、お好み焼部門、ゆず庵部門、専門店部門の全てで売り上げを大幅に伸ばした。
■積水ハウス <1928> 2,373.5円 (+69.5円、+3.0%)
積水ハウス <1928> [東証P]が大幅続伸。9日の取引終了後、23年1月期第1四半期(2-4月)の決算を発表。売上高が前年同期比22.2%増の7436億7100万円、営業利益が同60.5%増の877億6900万円で着地しており、これが好感されたようだ。高付加価値提案に注力したことで、国内外の住宅事業の受注が好調に推移した。なお、通期の売上高は前期比7.6%増の2兆7870億円、営業利益は同2.5%増の2360億円の見通し。あわせて、米国の戸建て住宅会社を買収すると発表した。取得価格は約5億1400万ドル(約690億円)。
■三越伊勢丹 <3099> 1,146円 (+26円、+2.3%)
三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]が3日続伸。そのほか、高島屋 <8233> [東証P]、J.フロント リテイリング <3086> [東証P]が連日での年初来高値更新となったほか、エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> [東証P]も全体軟調相場のなか堅調に推移した。外国人観光客の受け入れが10日、およそ2年ぶりに再開された。受け入れの対象は添乗員付きのパッケージツアー客に限られるものの、これを機にインバウンド需要が回復に向かうことが見込まれる。百貨店株は既に、コロナ禍の落ち着きに伴う客足増加や高額消費の高まりを背景に業績回復を示しており、今後のインバウンド復活による収益上乗せを期待した買いが入ったようだ。
■タマホーム <1419> 2,394円 (+51円、+2.2%)
タマホーム <1419> [東証P]が7日ぶりに反発。9日の取引終了後、5月度受注速報を発表。前年同月比3%増となり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。
■IDOM <7599> 728円 (+14円、+2.0%)
IDOM <7599> [東証P]が3日続伸。SMBC日興証券が9日付で投資評価「1」、目標株価910円で新たにカバレッジを開始したことが材料視されたようだ。同証券によると、短期的なカタリストは乏しいが中長期的に投資妙味があると指摘。中古車小売業で上位企業による寡占化が進むなか同社はその1社であるとし、川上インフレや人手不足などの小売業が直面している問題の影響は限定的とみている。バリュエーションの低さや配当利回りの高さにも注目としている。
■システム情報 <3677> 1,019円 (+13円、+1.3%)
システム情報 <3677> [東証P]が反発。9日の取引終了後、上限を37万株または3億7222万円とする自社株を、10日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT―3)で取得すると発表した。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。
※10日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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