2015年−2017年を「事業領域と事業エリアの積極的な拡大」と位置付けた中期経営計画は未達に終わったが、Kadenceに関する特殊なのれん償却や減損損失が発生するなどやや特殊な要因が多かったのも事実である。しかし、この間に国内外のマーケティング関連市場は堅調に推移、クロス・マーケティンググループ<3675>の事業エリアの拡大も順調に進み、フィリピンのBPO拠点やインドのR&Dセンター開設により、アジアでの面展開が完了しつつある。米国では西海岸に加え東海岸のニューヨークでも事業展開を開始した。一方、事業領域の拡大については、メディカルやミステリーショッパー(覆面調査)など新領域への進出、プロモーション事業(ディーアンドエム)やエンジニア派遣事業など周辺事業も育っている。さらに、デジタルマーケティングなどの新たな技術への対応も進んでいる。前中期経営計画は、業績的にやや落胆に終わった一方、「総合マーケティングソリューショングループ」へ向けた土台作りは着実に進捗したといえる。また、Kadenceの改革やマーケティングソリューションへ向けた社内の取り組みが進展していることから、生産性の改善や一層の成長も視野に入ってきた。次期中期経営計画が楽しみである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<RF>
この銘柄の最新ニュース
クロスマーケのニュース一覧- 連結子会社クロス・マーケティングの「KAGAMI」サービス活用事例発表のお知らせ 2025/01/08
- 自己株式の取得状況に関するお知らせ 2025/01/07
- 【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、前週末の反動で4万円割れ (12月30日) 2024/12/30
- 出来高変化率ランキング(14時台)~ポラリスHD、マルマエなどがランクイン 2024/12/30
- 出来高変化率ランキング(13時台)~マルマエ、アダストリアなどがランクイン 2024/12/30
マーケットニュース
- 東京株式(寄り付き)=売り優勢、4万円大台を意識した攻防か (01/09)
- 日経平均9日寄り付き=92円安、3万9888円 (01/09)
- T&Gニーズは3日続伸、株主還元強化の姿勢を評価 (01/09)
- 電子材料は軟調地合いに抗し4連騰で底値ボックス離脱、AI用半導体向け好調で業績急回復へ (01/09)
おすすめ条件でスクリーニング
クロス・マーケティンググループの取引履歴を振り返りませんか?
クロス・マーケティンググループの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。