当年度においては、事業戦略の一つである「自社製品の開発と展開」において、「ResalioLynx」と「リモートPCアレイ」を自治体向けに加え、金融機関向けのプロモーションも実施している。また、新たな自社製品として、ランサムウェアなどのセキュリティリスクを徹底防御するSaaS専用クライアント「SaaS Secure Client(SSC)」を発表した。二番目の事業戦略である「ストックビジネス(継続収入)の拡大」においては、金融機関、医療、地方公共団体等、業界に特化し、顧客導入事例の横展開を図り、「リモートPCアレイ」などの自営保守サービスを含めた自社製品の売上拡大に注力したことや、プロフェッショナルサービスの拡大、ならびに仮想デスクトップソフトウェア製品のクラウドサービス向けライセンス(CSP)の販売方法が月単位から年単位に変更されたことに伴い、当該ライセンスの受注および売上が、契約数一括で計上されたことで、当年度の売上ベースでは25.43億円となった。また、新規受注ベースでも27.25億円となり、今後の売上、利益に寄与していくとしている。三番目の事業戦略である「戦略的事業・資本提携の拡大」においては、当年度より、連結子会社化したワンズコーポレーション及びエスアイピーを連結の範囲に含めた。さらに、Cloud Software Group,Inc.との資本業務提携により、CXJを設立し、2025年3月3日より業務を開始した。
当年度の売上高においては、仮想デスクトップ事業領域において、前年度と比べ、官公庁を含む複数の大型案件などにより、シンクライアント端末の売上が大幅に増加したことや、仮想デスクトップの需要が堅調で、多くの仮想デスクトップ案件の納品が完了し、大幅な増収の要因となっている。利益面においては、増収の影響から仮想デスクトップ事業領域の売上総利益が伸びたことや、自社製品である「リモートPCアレイ」の売上高が増加したことなどにより、大幅な増益となっている。
2026年1月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比16.5%増の170.00億円、営業利益は同99.3%増の17.30億円、経常利益は同42.0%増の17.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同38.4%増の11.90億円を見込み、予想配当について1株あたり20円とし、前年の15円から増配としている。 <ST>
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