<動意株・8日>(大引け)=HOUSEI、ラウンドワン、冶金工など
ラウンドワン<4680.T>=急反騰。18年7月以来約4年1カ月ぶりの高値となっている。前週末5日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1296億7000万円から1326億2400万円(前期比37.5%増)へ、営業利益を140億7000万円から160億5700万円(前期17億2600万円の赤字)へ、純利益を90億円から112億900万円(前期比2.8倍)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期(4~6月)において、行動規制の緩和に伴い既存店売上が好調に推移したことが要因という。なお、第1半期決算は、売上高309億1200万円(前年同期比69.4%増)、営業利益23億5900万円(前年同期35億7200万円の赤字)、純利益20億2500万円(同39億2500万円の赤字)だった。同時に、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されている。
日本冶金工業<5480.T>=ストップ高。同社は5日取引終了後、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比15.5%増の43億5200万円となったことが好感されているようだ。売上高は同49.0%増の469億500万円で着地。グループの戦略分野である高機能材が、中国の太陽光発電向けのほか、半導体製造装置向けの需要が堅調だったことなどが寄与した。また、第1四半期実績を踏まえ、これまで非開示としていた23年3月期通期の連結業績予想もあわせて公表。売上高は前期比27.6%増の1900億円、営業利益は同43.2%増の200億円を見込む。未定としていた年間配当は上期配当70円、期末配当70円を計画し、年間配当は140円(前期は120円)にするとしている。
ロードスターキャピタル<3482.T>=ストップ高。同社は都内の中規模ビルディングを対象に不動産流動化ビジネスを展開し旺盛な需要を捉えているほか、クラウドファンディングも手掛けており、不動産投資分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の担い手として存在感を高めている。前週末5日取引終了後に発表した22年12月期上期(22年1~6月)決算は営業利益が前年同期比54%増の53億500万円と急拡大、通期見通しの71億5400万円(前期比27%増)に対する進捗率は74%に達しており、これを材料視する買いが勢いを増している。株価指標面でもPER8倍に過ぎず、高成長路線を走る同社株への見直し人気を増幅させている。
フィールズ<2767.T>=異彩の上げ足でストップ高。同社が前週末5日に発表した22年4~6月期決算は営業利益が前年同期比51%減の1億8600万円と低調だったが、「これは事前に織り込み済みで一部機関投資家の空売りのショートカバーとみられる買いも上げ足を助長しているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。同社はパチンコ・パチスロなどの遊技機の企画開発を主力展開し、下期に書き入れ時となることが予想され、第1四半期時点の進捗率は通期業績に対してあまり影響がない。また、最近は子会社の円谷プロが“ウルトラマン人気”で時流を捉えており、フィールズの成長性に対する期待感も高まっている。
テイクアンドギヴ・ニーズ<4331.T>=物色人気でストップ高。ハウスウェディングの草分けで直営施設を全国展開している。婚礼事業は件数の増加に加え単価上昇によって利益採算が高まっている。新型コロナウイルス関連の補助金収入や繰延税金資産の計上なども最終利益押し上げ要因となっている。前週末5日取引終了後に発表した22年4~6月期決算は最終利益が前年同期比8.8倍の33億6300万円と急回復、第1四半期時点で通期の従来計画を大幅に上回った。なお、今回の決算に合わせて23年3月期の最終利益予想を従来の25億円から30億円に増額している。下半期を慎重にみていることで、修正後でも第1四半期の最終利益が通期を上回った状況にあるが、通期見通しについては一段の上振れも期待され、株価を強く刺激する格好となっている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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