<動意株・29日>(大引け)=日本オラクル、ライフネット、エネチェンジなど
ライフネット生命保険<7157.T>=上値追い。ネット専業生保のパイオニア的存在で、低価格戦略を強みとしている。株価は6月下旬を境に上値追い基調を強めている。そうしたなか、モノ言う株主として名を馳せる投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが28日に提出した変更報告書(報告義務発生日は22日)で、同社株の保有比率を従来の14.79%から15.37%に高めたことが判明、この買い増しの動きが株高を後押しする格好となっている。
ENECHANGE<4169.T>=反発。5日移動平均線をサポートラインに急勾配の上昇トレンドを継続している。電力・ガス切り替えプラットフォームを展開しており、電力不足が取り沙汰され料金も上昇傾向をみせるなかで活躍余地を高めている。電気自動車(EV)充電サービスにも経営資源を投下し、積極参入を図っている。28日取引終了後、三菱オートリースとエネチェンジEV充電サービスの販売パートナー契約を締結したことを発表、この業務提携に伴う展開力強化に向けた期待が買いを呼び込んでいる。
不動産セクター=上昇際立つ。ロードスターキャピタル<3482.T>が大幅高で最高値街道をまい進、初の2100円台乗せを達成したほか、アグレ都市デザイン<3467.T>も大きく上値を追い75日移動平均線を上回り上昇波動を鮮明化させている。また、タカラレーベン<8897.T>は3日続伸で今月8日につけた年初来高値を更新、明和地所<8869.T>、新日本建物<8893.T>なども頑強な値動きを見せるなど、不動産セクターの中小型株が全体地合い悪の中で強さを発揮している。日銀の超緩和政策の維持が当面見込まれるなか、不動産セクターには追い風が意識されている。また、外国為替市場では金利差拡大を背景とした円安進行を受けて、不動産市場には海外マネーが継続的に流入するとの思惑も根強い。株価指標面で割安な銘柄も多く、上値を期待した買いに厚みが増している。
アスクル<2678.T>=上値指向強め5日続伸。28日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次業績で単体売上高が前年同月比6.6%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。主力のBtoB事業が同4.0%増となったほか、LOHACO事業がZホールディングス<4689.T>と連携した販促効果で同23.5%増となったことが寄与した。
東京通信<7359.T>=急伸。同社はスマートフォンゲームを主力とするアプリ開発及びネット広告代理事業を行っており、M&Aや事業提携にも積極的。6月に入り株価は激しく動意しているが、直近は1000円近辺で売り買いを交錯させていた。そうしたなか、28日取引終了後にArithmer(東京都文京区)、NSCホールディングス(東京都千代田区)とメタバース事業創出を目的とした合弁会社を設立することを発表、これが株価を強く刺激する材料となった。新たに設立する会社では、人工知能(AI)・3DCGを機能させたプラットフォームに関する事業を行い、ユーザーは提供された仮想空間でさまざまなサービスを体験できるという。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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