同社グループの主力事業である不動産賃貸管理事業において、賃貸入居需要の繁忙期である第2四半期に新規契約数が増加することから、業績は季節的に変動し、売上高は上期、特に第2四半期の割合が大きく、営業利益についても第2四半期に偏在する傾向がある。
不動産賃貸管理事業の売上高は前年同期比10.8%増の269.07億円、セグメント利益は同13.4%増の51.69億円となった。物件管理戸数は同3,462戸増の75,946戸となり、入居率は非対面を中心とした営業戦略へシフトすることで同0.1ポイント上昇の99.9%となった。また、新規物件開発では、山口大学のキャンパス構内で山口大学生協と共同運営する学生会館や、自社所有物件では新潟県初進出となる県内最大級の学生会館の運営を開始した。費用面では、一般管理費等固定費の縮減が進み営業利益率が向上した。
高齢者住宅事業の売上高は前年同期比6.1%増の13.99億円、セグメント利益は同34.9%増の2.13億円となった。各高齢者施設の稼働率は概ね計画通りに進捗している。また、2019年10月にオープンした「グランメゾン迎賓館大津大将軍」の稼働状況についても良好に推移している。さらに、ハウスドゥ<3457>グループのピーエムドゥと業務提携を行い、高齢者の住まいを対象に、自宅の売却・利活用の支援への取り組みを開始した。
その他の売上高は前年同期比10.6%増の2.44億円、セグメント損失は0.86億円(前年同期は0.22億円の損失)となった。採用関連事業では、就活支援セミナーをWEB開催中心に進めた。日本語学校事業では、新型コロナウイルス感染症の影響により入国制限による待機留学生の発生等、受け入れ時期の遅延が継続している。新規事業分野では、前連結会計年度において子会社化した事業会社のM&A後の統合効果を最大化するため、統合プロセスを中心に進めた。
2021年10月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比9.0%増(前回予想比0.7%増)の524.04億円、営業利益が同11.2%増(同13.0%増)の48.24億円、経常利益が同11.3%増(同14.7%増)の47.28億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.2%増(同16.9%増)の31.54億円としている。
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