信和、今期税引き前を13％上方修正、配当も4円増額

　信和 <3447> が2月12日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比17.6％減の14.6億円に減った。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の14.8億円→16.7億円(前期は21.3億円)に12.8％上方修正し、減益率が30.8％減→21.9％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結税引き前利益も従来予想の7.6億円→9.5億円(前年同期は9.5億円)に24.7％増額し、一転して0.6％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の29円→33円(前期は44円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結税引き前利益は前年同期比27.4％増の7.5億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の14.1％→17.9％に上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期連結累計期間の業績につきましては、仮設資材部門において、安全措置機材等の高付加価値製品の需要が想定を上回って推移していること、また、新規投資案件の見直し等、あらゆる手段を通じたコスト削減、支出抑制に取り組んだ結果、営業利益・税引前利益・親会社の所有者に帰属する当期利益は2020年10月29日に公表した業績予想を上回る見込みであります。

　　当社は、将来における安定的な企業成長と経営環境の変化に対応するために必要な内部留保資金を確保しつつ、経営成績に応じた株主への利益還元を行うことを基本方針とし配当性向40％以上を目標に実施していくこととしております。　今回発表する業績予想の修正を踏まえ、上記基本方針に基づき、年間の配当を前回の配当予想から４円増配し、１株あたり33円に修正することといたします。