1. 2023年12月期第3四半期累計業績の概要
RS Technologies<3445>の2023年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比4.9%増の39,470百万円、営業利益で同2.1%減の9,576百万円、経常利益で同2.1%減の12,017百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同3.0%増の5,965百万円となった。通期計画に対する進捗率は、売上高で77.7%、営業利益で73.1%、経常利益で84.0%、親会社株主に帰属する四半期純利益で80.6%といずれも順調な進捗となった。
利益面においては、売上原価率が減価償却費の負担増(前年同期比263百万円増)に加えて、燃料費の上昇や販売ミックスの変化により同1.7ポイント上昇し、売上総利益が同横ばい水準にとどまったほか、研究開発費の増加(同119百万円増の1,291百万円)等により販管費が同200百万円増加したことで減益となった。事業セグメント別では、半導体市場の環境変化によりプライムウェーハ事業が減収減益となったものの、旺盛な顧客需要によりウェーハ再生事業が2ケタ増収増益となったほか、半導体関連装置・部材等事業もレーザーダイオードが海外における新規顧客開拓により伸長し、全体では前年同期並みの収益水準を維持した格好だ。
営業外収支は前年同期比50百万円悪化した。金融収支が820百万円、補助金収入※が678百万円それぞれ増加した一方で、為替差益が1,422百万円減少したほか持分法による投資損失が121百万円増加した。また、前年同期に計上した特別損失(役員退職慰労引当金繰入額349百万円)がなくなったことや、GRITEKの減益により非支配株主に帰属する四半期純利益が前年同期の4,054百万円から3,086百万円に減少したことで、親会社株主に帰属する四半期純利益は増益を確保した。
※徳州工場に係るインフラ費用の一部を補助金として徳州市から得ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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