急騰。前日に上半期の業績上方修正を発表している。営業損益は従来予想の0.5億円の赤字から一転1.5億円の黒字に増額している。新型コロナの影響が想定よりも小さかったほか、営業活動制限による一部の販管費の執行が遅れたことなどが背景のようだ。下期には経費の発生を見込んで通期予想は据え置いているものの、特に上振れ期待があったわけでなく、ストレートにポジティブな反応となっている。
パーク24<4666>:1793円(-92円)
大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業損益は118億円の赤字で前年同期比264億円の損益悪化となっている。5-7月期は106億円の赤字で、前四半期比でも赤字幅は拡大。。6-7月の売上高上振れなどで修正計画は超過着地のもようだが、赤字幅の大きさをネガティブ視する動きが先行。依然として海外事業の減損リスクなども不透明要因として残っているようだ。
エスユーエス<6554>:518円(+51円)
大幅に4日ぶり反発。20年9月期の純利益を従来予想の1.17億円から2.30億円(前期実績3.37億円)に上方修正している。営業外収益として雇用調整助成金の受給を織り込んだ。一方、営業利益予想は2.17億円から1.70億円(同4.94億円)に引き下げた。新卒技術社員の派遣契約獲得が遅れたほか、既存技術社員の派遣契約の減少や新規契約獲得の遅れが響き、売上高が下振れる見込みとなったため。
ケーヨー<8168>:947円(+72円)
急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の14.5億円から42.0億円にまで増額、第1四半期の状況から上振れは想定線であったものの、修正幅は想定以上と捉えられている。通期予想の17.0億円は据え置いているが、上振れ余地は大きいとの見方に。外出自粛・テレワークなどによる生活様式の変化に伴い、DIY・園芸用品、トレーニング用品などホーム関連商材の需要が伸びているようだ。
新日科学<2395>:855円(+150円)
ストップ高で5月8日の年初来高値を更新している。鹿児島県の沖永良部島和泊町の事業所において、ニホンウナギのシラスウナギ人工生産に成功したと発表している。シラスウナギを天然海水で安定的に生産できる環境構築に目処が立ったことで、今後は生産数を順次増強し、大量生産による事業化に向けた展開を図っていくようだ。事業の多角化進展による業容拡大を期待する動きにつながっている。
岩塚製菓<2221>:4000円(+340円)
大幅に反発。21年3月期の純利益を従来予想の16.00億円から21.00億円(前期実績17.69億円)に上方修正している。株式を保有する中国食品メーカーWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.からの期末配当金が21.98億円となり、受取配当金が当初見込みを大幅に上回ったため。営業利益予想は3.60億円(同1.73億円)で据え置いた。年間配当は従来予想の28.00円から30.00円(前期実績26.00円)に増額修正した。
菊池製作所<3444>:1057円(+57円)
大幅に3日続伸。高出力のハルバッハモーターを手掛けるマグネイチャー(東京都八王子市)の株式を追加取得し、連結子会社化すると発表している。取得価額は1.00億円で、議決権所有割合は51.01%となる。子会社化でEV(電気自動車)に加え、中長期的には「空飛ぶ車」や再生エネルギー発電などの分野への参入も視野に入れ、ハルバッハモーターやEVパワーユニットなどの供給に向けて取り組む。
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