<動意株・6日>(大引け)=アドバンテスト、北日本紡績、ブランジスタなど
北日本紡績<3409.T>=大幅高で年初来高値更新。朝鮮半島を巡る緊張度合が高まるなか、防衛関連株としてストップ高まで買われている石川製作所<6208.T>が大株主である同社にも物色人気が波及しているもよう。なお、同社は合繊紡績糸メーカー。2月3日に公表した17年3月期第3四半期決算短信のなかで、「線維事業は、防護衣料および特殊用途向けの商品開発が急務であり、さまざまな素材を組み合わせて独自商品の開発を進めている」と記載されている。
ブランジスタ<6176.T>=5日ぶりに急反発。同社は5日に、神体験3Dクレーンゲーム「神の手」で、アクセス集中による通信障害が発生したと発表。これをきっかけに「神の手」への関心が再び高まっているようだ。通信障害が発生した背景は、「神の手」の第27弾企画として、5日からアイドルグループ欅坂46の4枚目シングル「不協和音」とのコラボをスタートさせたこと。会社側によると、企画の景品投入後から想定を大幅に上回るアクセスが集中したことによってシステムに負荷がかかり、つながりにくい事象が発生したため、緊急メンテナンスを実施しているという。
石川製作所<6208.T>=ストップ高。6日からの米中首脳会談を控え、北朝鮮問題を背景とした北東アジア情勢の緊迫が高まっており、防衛関連株として値動きの軽い同社株への物色資金流入を誘っている。日本時間6日朝に日米電話首脳会談が行われ、トランプ米大統領が「すべての選択肢がテーブルの上にある」と強調したことが伝わっており、地政学リスクが改めて意識された。
TOKYO BASE<3415.T>=全般下げ相場に逆行。アパレル分野で国内ブランドに特化したセレクトショップ「STUDIOS」を展開するほか、独自の新業態店「UNITED TOKYO」も運営。嗜好性が高い商品が主軸でEコマース売り上げが占める割合も高く、高成長路線を走る。17年2月期は会社側計画では営業利益段階で8割増益と高変化を見込むが、上振れた可能性が高い。SMBC日興証券では5日付で同社の投資評価を「1」で新規カバレッジ、目標株価を4100円に設定しており、これが株価を強く刺激する格好となっている。同証券ではTOKYO BASEの17年2月期営業利益を前の期比97%増益の13億円と予想、また18年2月期については18億円を予想している。
アスクル<2678.T>=大幅反発。同社は5日取引終了後、17年5月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を3480億円から3350億円(前期比6.3%増)へ、営業利益を95億円から80億円(同6.1%減)へ下方修正したが、目先の悪材料出尽くし感から買われている。個人通販向けサイト「ロハコ」の出荷物流拠点の火災影響により、約101億円の特別損失を計上したことが要因としている。なお、火災による損失額が現時点では確定できないため、最終利益を55億円から未定とし、併せて期末配当も未定と変更している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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