順調な店舗数拡大で業績の上振れを期待
北陸新幹線関連銘柄として買われている側面もありますが、出店拡大で業績は過去最高益を更新し、売上高前期比増加率10%以上を目標に掲げています。
7月20日時点での店舗数は、ドラッグストア264店舗(内調剤薬局併設141店舗)、調剤専門薬局6店舗の合計270店舗となっています。
2015年5月期の業績は売上高が18.0%増の1349億9400万円、営業利益が31.8%増の77億7800万円、経常利益が30.8%増の79億5900万円、当期純利益が36.3%増の52億1300万円と増収増益。会社計画を大幅に上回る結果で着地しました。
7月27日に発表された月次営業速報では、7月度(6/21-7/20)の全店売上は前年同月比23.2%増、客数18.9%増、客単価3.6%増と好調です。
2016年5月期の業績予想は売上高が18.5%増の1600億円、営業利益が2.4%減の75億9000万円、経常利益が2.0%減の78億円、当期純利益が0.9%増の52億6000万円の見通しです。
また、2016年5月期の出店計画では、ドラッグストア52店舗、ドラッグストア併設調剤薬局25薬局を新規開設する予定で、現在北陸を地盤に北関東から東海近畿に及ぶ11県において計270店舗を経営していますが、今後も北陸3県での新規出店と共に、滋賀県、愛知県、岐阜県の新しい商圏に新規出店していく計画です。
同社は、ドミナント戦略(店舗間の距離を近づけることで認知度を高め、広告宣伝費等を低く抑える戦略)をとっていることも営業益幅の増幅に繋がっていると言えます。また光熱費等の抑制によるコスト削減対策に取り組んでいることも評価したいところです。
また、近年予防医療への関心が高まっていますが、同社が調剤薬局ならびに調剤薬局閉設ドラッグストアを開設し専門性のある経営に取り組んでいることから、今後この分野での事業拡大も期待できると思います。