■アディッシュ <7093> 1,320円 (+300円、+29.4%) ストップ高
アディッシュ <7093> [東証G]がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は6月30日、TikTok公認MCN(マルチチャンネルネットワーク)であるセレス <3696> [東証P]子会社のstudio15と事業連携を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。同社はstudio15に、「TikTok動画の監視・モニタリング」や「誹謗中傷、公序良俗に反するコメントの検知」、「TikTokプロモーション施策効果の分析」などの業務を提供し、TikTokプロモーションにおけるリスクマネジメント強化を支援するとしている。
■リファバスG <7375> 1,560円 (+300円、+23.8%) ストップ高
リファインバースグループ <7375> [東証G]がストップ高。同社は産業廃棄物処理や再生樹脂製造などを手掛けるが、前日30日取引終了後に豊田通商 <8015> [東証P]に対し、エアバッグリサイクル技術のベトナムにおけるライセンスを供与することに基本合意したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。リファバスGが独自開発したマテリアルリサイクル技術を、ベトナムにおいて豊田通商の子会社にライセンス供与し、23年4月の生産開始を目指し準備を進めていく方針で、業容拡大に対する期待が投資資金の食指を動かした。
■アルテック <9972> 280円 (+34円、+13.8%)
アルテック <9972> [東証S]が続急騰。6月30日の取引終了後、上限を87万株(発行済み株数の6.03%)、または2億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は7月1日から8月31日までで、株主還元の強化と資本効率の向上を図ることが目的としている。同時に第2四半期累計(21年12月-22年5月)連結決算を発表しており、会計基準の変更に伴い前年同期との比較はないものの、売上高79億3200万円、営業利益4億1800万円、純利益2億9300万円となった。前年同期は 新型コロナウイルス感染症の流行に伴う活動制限の影響により一部の取扱商品に検収遅延が発生していたが、今期はミネラルウォーター製造ラインやガラス強化炉装置などの検収が完了し、主力の商社事業の収益を押し上げた。なお、22年11月期通期業績予想は、売上高160億円、営業利益5億円、純利益4億円の従来見通しを据え置いている。
■デジプラ <3691> 808円 (+96円、+13.5%)
デジタルプラス <3691> [東証G]が急反騰。6月30日の取引終了後、上限を10万株(発行済み株数の2.7%)、または1億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は7月1日から29日までで、資本効率の向上を通じた株主への利益還元、M&Aにおける活用及び経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行が目的。あわせて22年9月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表した。9月末時点で2単元(200株)以上を保有する株主を対象に、同社サービスのデジタルギフトを贈呈する。また、23年9月期以降は、長期保有の株主に対する株主優待制度も検討する予定としている。
■Tアルファ <3089> 1,200円 (+130円、+12.2%)
テクノアルファ <3089> [東証S]が3日ぶりに急反騰し年初来高値を更新。6月30日の取引終了後に発表した第2四半期累計(21年12月-22年5月)連結決算で、売上高20億2800万円(前年同期比58.3%増)、営業利益1億5900万円(同2.7倍)、純利益1億800万円(同97.0%増)と大幅増益となったことが好感された。エレクトロニクス事業で顧客の設備投資の増大傾向が継続しており、パワー半導体装置類の受注や販売が順調に推移した。また、SI事業でシステムインテグレーション及びハードウェアの調達を伴わないソフトウェア開発ビジネスの強化が順調に進んだことも寄与した。なお、22年11月期通期業績予想は引き続き非開示としている。
■ダントーHD <5337> 311円 (+31円、+11.1%)
ダントーホールディングス <5337> [東証S]が急反騰。同社は6月30日の取引終了後に、子会社「ダントーテクノロジーズ」を7月1日付で設立すると発表しており、今後の展開などが期待されたようだ。新会社の事業内容は、「高分子不燃発泡スチロールとタイルの融合商品の開発」や「射出成型製造による新たなタイル製造の開発」、「セラミックと高分子との融合による道路骨材の開発」など。なお、22年12月期の連結業績に与える影響については、8月12日公表予定の第2四半期決算に織り込んで開示するとしている。
■マーケットE <3135> 1,192円 (+106円、+9.8%)
東証プライムの上昇率トップ。マーケットエンタープライズ <3135> [東証P]が急反発。6月30日の取引終了後、埼玉県川越市と楽器寄附ふるさと納税を7月1日に開始すると発表しており、これが好材料視された。「楽器寄附ふるさと納税」は、全国から楽器が不足している自治体へ使われていない休眠楽器を寄附してもらい、 教育機関及び音楽団体などへ届ける仕組み。従来のふるさと納税と同様、寄附した楽器の査定金額が税金として控除される全国初の取り組みだが、通常のふるさと納税制度とは異なり「返礼品」と呼ばれるものがなく、児童・生徒たちからの感謝の手紙や演奏会への招待状などが届くという。マーケットEでは、今回の取り組みにより、教育機関の楽器不足解消を図るとしている。
■高島屋 <8233> 1,447円 (+117円、+8.8%)
東証プライムの上昇率2位。高島屋 <8233> [東証P]が続急伸。百貨店大手でリベンジ消費関連の一角として同社の足もとの業績にマーケットの視線が集まっている。前日30日取引終了後に発表された同社の23年2月期第1四半期(22年3-5月)決算は最終損益が53億4500万円の黒字(前年同期は13億500万円の赤字)だった。前年同期は新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休業などの影響で同期間は赤字を余儀なくされたが、今期はそこから立ち直り回復色を強めたことで、これを評価する買いを引き寄せた。通期業績予想については従来見通しを据え置いた(最終利益は100億円予想)が、今後はインバウンド需要なども見込めることで、増額修正への期待も膨らみやすい。
■WNIウェザ <4825> 7,070円 (+440円、+6.6%)
東証プライムの上昇率3位。ウェザーニューズ <4825> [東証P]が6日続急伸。6月30日の取引終了後に23年5月期業績予想を発表。売上高を前期比6.9%増の210億円、営業利益を同10.2%増の32億円としており、前期に続き増収増益となる見通しを示したことが好感されたようだ。配当予想は前期比据え置きの100円(中間・期末それぞれ50円)とした。同時に発表した前22年5月期決算は売上高が前の期比4.3%増の196億5000万円、営業利益が同18.8%増の29億400万円だった。アプリ利用者数の増大によってサブスクリプションサービス売り上げや広告収入が引き続き好調だったほか、法人向け事業では海運会社向け航海気象サービスの提供数が増加した。
■ブイキューブ <3681> 1,190円 (+53円、+4.7%)
東証プライムの上昇率4位。ブイキューブ <3681> [東証P]が大幅反発し年初来高値を更新。6月30日の取引終了後、ハシラス(東京都北区)が開発・提供するメタバース 「めちゃバース」にビデオ通話・ライブ配信SDK(ソフトウェア開発キット)の「Agora」を提供したと発表しており、これが好感された。「めちゃバース」は、Webブラウザ上で数千人規模の同時参加を可能にしたメタバースで、イベントのオンライン化で失われがちな「臨場感」や「大勢の参加者が生む熱気」を生み出すサービスとして評価されているサービス。ブイキューブでは今回の「Agora」の提供により、バーチャル空間内でユーザー同士が通話をしたり、プレゼンテーションなどを傍聴したりするなど、よりリアルでインタラクティブなイベント体験の実現に貢献したとしている。
■DWセラピ研 <4576> 208円 (+6円、+3.0%)
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [東証G]が大幅反発。6月30日の取引終了後、バイオベンチャーのアクチュアライズ(京都府京田辺市)との間で共同開発契約の締結と資本提携を行うと発表しており、これが材料視されたようだ。アクチュアライズが開発中の角膜内皮障害を対象とした再生医療用細胞製品「AE-101」について、共同で開発を進めていく。資本提携については、DWTIがアクチュアライズの第三者割当増資を引き受け、発行済み株式総数の7.0%を保有するとしている。
■ギガプライズ <3830> 956円 (+24円、+2.6%)
ギガプライズ <3830> [名証N]が3日ぶりに反発。6月30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を20万株(発行済み株数の1.35%)、または3億円としており、取得期間は7月1日から12月31日まで。株式市場の変化に対応し1株あたりの価値を高めるとともに、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を実行するためとしている。
■しまむら <8227> 12,150円 (+240円、+2.0%)
しまむら <8227> [東証P]が反発。岩井コスモ証券は6月30日、同社株の投資判断「B+」を継続するとともに、目標株価を1万3000円から1万3300円に引き上げた。23年2月期第1四半期(2月21日-5月20日)の連結業績は、同期間として売上高、各利益ともに過去最高を更新。商品力や販売力の継続的な強化のほか、粗利率の改善や広告宣伝費などの販管費率の抑制などが寄与した。同証券では、各種施策により営業利益が順調な進捗となっていることや、懸念される原材料高などへの対応策を改めて示したことを評価して目標株価を引き上げている。
■アイネスト <3390> 65円 (+1円、+1.6%)
INEST <3390> [東証S]が3日続伸。1日午前10時ごろ、グループ会社のRenxaがNIPPON EXPRESS ホールディングス <9147> [東証P]傘下の日本通運と業務提携したと発表しており、これが好感されたようだ。この提携では、Renxaの新生活向け各種手続きサービス「Lifeline Advisor(ライフラインアドバイザー)」を日本通運の顧客に向けて提供する。日本通運で引っ越しの見積もりをした顧客のうち、承諾をした顧客を対象に電気やガス、水道、インターネットの利用開始手続きを無料で案内するという。
■キッコマン <2801> 7,310円 (+110円、+1.5%)
キッコーマン <2801> [東証P]が続伸。同社は6月30日、10月1日納品分からたれ類及びみりん類を値上げすると発表しており、これらの採算改善を期待した買いが入った。たれ類は約5~10%、みりん類は約4~11%値上げする。原材料価格や原油価格などが上昇しており、自社でのコスト削減努力だけでは吸収できない状況であることから値上げを判断したとしている。
■宝&CO <7921> 1,861円 (+26円、+1.4%)
TAKARA & COMPANY <7921> [東証P]が3日ぶりに反発。6月30日の取引終了後、集計中の22年5月期連結業績について、営業利益が28億円から35億5000万円(前の期比31.1%増)へ、純利益が17億円から22億4000万円(同36.7%増)へ上振れて着地したようだと発表した。売上高は収益認識に関する会計基準を適用したことにより260億円から253億円(同2.1%増)へ下振れたものの、次世代の決算プロセス自動化ツール「WizLabo(ウィズラボ)」の導入顧客数が増加したことや株主総会招集通知及び統合報告書の受注増加、それに伴う翻訳の増加、「interprefy」を活用したオンライン会議形式が普及したことなどが要因としている。
■アピリッツ <4174> 975円 (+12円、+1.3%) 一時ストップ高
アピリッツ <4174> [東証S]が反発、一時ストップ高となった。6月30日の取引終了後、23年1月期業績予想の上方修正を発表。売上高を56億5400万円から70億円(前期比46.0%増)へ、営業利益を4億1300万円から4億5000万円(同93.1%増)へ引き上げており、これが好感されたようだ。IT人材派遣やウェブサイト・動画制作を手掛けるY’sの完全子会社化をはじめ、アカツキ <3932> [東証P]が運営するゲーム「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」の共同運営権を取得したことが寄与する。
■タカラトミー <7867> 1,378円 (+15円、+1.1%)
タカラトミー <7867> [東証P]が上伸。同社は1日、日本の伝承玩具ベーゴマを現代風にアレンジした対戦玩具「ベイブレード」の最新シリーズ「ベイブレードバースト」で、サンリオ <8136> [東証P]のキャラクター「ハローキティ」がデザインされたものを9月17日から全国の玩具専門店、百貨店などで販売すると発表しており、これが好感された。コラボ商品「B-00ブースター アストラル ハローキティ.Ov.R’-0」は、ハローキティがベイブレードの楽しさを広めるアンバサダー「ベイバサダー」に就任したことを記念して製作されたもの。これを通じて、年齢や性別に関係なくベイブレードを手にするきっかけを増やし、ベイブレードの輪を広げていくことを図るとしている。
※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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