■JAM <8922> 159円 (+50円、+45.9%) ストップ高
日本アセットマーケティング <8922> [東証M]がストップ高。親会社であるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> が27日の取引終了後、同社の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格164円にサヤ寄せする格好となった。パンパシHDは現在、JAM株式を直接・間接合わせて88.98%所有しているが、非公開化することでグループ全体の投下資本効率の改善やグループ一体となった迅速かつ柔軟性の高い意思決定の実現などを図るのが狙い。買付予定数は7851万3450株(下限・上限設定なし)で、買付期間は21年12月28日から22年2月15日まで。TOB成立後、JAMは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、12月27日付でJAM株式を監理銘柄(確認中)に指定している。
■サスメド <4263> 2,000円 (+400円、+25.0%) ストップ高
サスメド <4263> [東証M]がストップ高。27日の取引終了後、自社開発の不眠症治療用アプリに関して、塩野義製薬 <4507> と販売提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。サスメドの不眠症を対象とした治療用アプリは、不眠障害患者を対象とした国内検証的試験で主要評価項目に統計学的に有意な改善が認められ、現在、薬事承認申請を予定している。今回の販売提携契約により、サスメドは塩野義から、契約締結に伴う一時金のほか今後の開発進展などに応じたマイルストン収入として総額最大47億円を受け取るほか、製品上市後の販売額に応じたロイヤルティーを受け取ることになるとしている。
■愛知銀行 <8527> 4,350円 (+605円、+16.2%)
東証1部の上昇率トップ。愛知銀行 <8527> が続急騰。28日午後1時30分ごろ、22年3月期の連結業績予想について最終利益を66億円から94億円(前期比2.2倍)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を90円から170円へ引き上げたことが好感された。銀行単体において、貸出金利息及び有価証券利息配当金などの資金利益やソリューション関連・預かり資産関連手数料などの役務収益が予想を上回る見込みとなったことが要因としている。なお、年間配当は260円(前期120円)となる予定だ。
■帝国繊 <3302> 2,279円 (+208円、+10.0%)
東証1部の上昇率3位。帝国繊維 <3302> が急反騰。27日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を330億円から346億円(前期比7.0%増)へ、営業利益を36億円から48億円(同14.6%増)へ、純利益を29億円から38億円(同12.5%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感された。防災事業で民間企業向け大型防災資機材が大きく売り上げを伸ばしたほか、空港化学消防車や救助工作車が堅調に推移したことなども寄与する。
■ゼオン <4205> 1,339円 (+82円、+6.5%)
日本ゼオン <4205> が急反発。28日午後0時30分ごろ、上限を1000万株(発行済み株数の4.57%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は22年1月11日から6月23日までで、株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的という。なお、これにより取得する自社株は全株を7月8日付で消却するとしている。
■あさひ <3333> 1,426円 (+87円、+6.5%)
あさひ <3333> が3日ぶりに急反発。同社は27日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(2月21日-11月20日)単独営業利益が56億8500万円(前年同期比17.4%減)だったと発表。ただ、通期計画54億5000万円(前期比20.6%減)を超過達成しており、これが好感された。通期計画は据え置かれた。コロナ禍で「密」を避けるための移動手段として通勤・通学を中心に自転車の活用機会が増えたほか、運動不足解消を目的に利用が増加したことから、需要は平年と比較して高い水準で推移した。一方で、スポーツサイクルの分野では世界的な需要増加に対し、パーツメーカーの供給不足や生産停止により、需給が逼迫したとしている。
■建設技研 <9621> 2,513円 (+123円、+5.2%)
建設技術研究所 <9621> が3日ぶり急反発。27日の取引終了後、24年12月期を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表。なかで、最終年度に売上高850億円(20年12月期実績651億9000万円)とする目標を掲げており、これが好感されたようだ。企業価値を向上させ、社会の持続的な発展に貢献する「グローバルインフラソリューショングループ」として成長することを目指すとしている。
■しまむら <8227> 9,500円 (+370円、+4.1%)
しまむら <8227> が大幅反発。同社は27日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(2月21日-11月20日)連結営業利益は387億8500万円(前年同期比24.5%増)と発表した。通期計画456億8400万円(前期比20.1%増)に対する進捗率は84.9%。主力のしまむら事業は売り場と販売促進施策との連動が効果を発揮したとし、コーディネート提案の強化などによって、顧客の買上点数が増加。また、効率的な在庫コントロールを行ったことで、気温の変化が激しかった中でも値下げ抑制ができたとしている。
■KHネオケム <4189> 3,170円 (+120円、+3.9%)
KHネオケム <4189> が大幅反発。27日の取引終了後、機能性材料事業の主力製品である冷凍機油原料などの生産能力を増強するため、製造設備の増強投資を行うと発表しており、これが好感されたようだ。冷凍機油はエアコンの内部で冷媒を循環させるために使用する潤滑油。国際的な環境規制の強化に伴い、環境配慮型冷凍機油の更なる需要伸長が予想されていることから、冷凍機油原料をはじめとする千葉工場全体の生産能力を増強し、冷凍機油原料の供給拡大を図るという。総投資額は約95億円で、22年6月に着工し24年8月の生産開始を予定。なお、21年12月期業績への影響はないとしている。
■アスクル <2678> 1,437円 (+51円、+3.7%)
アスクル <2678> が7日ぶりに大幅反発。27日の取引終了後に発表した12月度の月次業績で単体売上高が前年同月比1.0%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。主力のBtoB事業は、前期の感染対策商品特需の反動により同0.5%減となったものの、LOHACO事業が同9.6%増となったことが貢献した。
■レーザーテク <6920> 35,380円 (+1,090円、+3.2%)
レーザーテック <6920> 、東京エレクトロン <8035> がいずれも6日続伸。東エレクは連日の上場来高値更新となった。このほかアドバンテスト <6857> やSCREENホールディングス <7735> など半導体製造装置 関連株に投資マネーの流入が加速したようだ。前日27日の米国株市場では半導体セクターの銘柄が軒並み買われる展開となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.7%高と上昇加速、終値で初の4000大台に乗せ史上最高値を更新した。個別では半導体製造装置世界最大手のアプライド・マテリアルズ
■サーキュ <7379> 3,770円 (+110円、+3.0%)
サーキュレーション <7379> [東証M]が反発。27日の取引終了後、同社が手掛ける高いスキルを持つ人材 と企業をプロジェクト単位で活用する「プロシェアリング」を通じて、プロ人材が活用された件数は首都圏を除くエリアで2000件を超えたと発表しており、これが好材料視されたようだ。活用テーマは多い順に広報・マーケティング、新規事業・サービス開発、営業戦略・戦術立案など。雇用では採用できない優秀な人材をシェアによってすぐに活用できる「プロシェアリング」へのニーズは全国の企業や金融機関で高まっている。これを背景に全国の金融機関と連携を強めており、10月末時点で活用件数は2391件に上ったとしている。
■キユーピー <2809> 2,505円 (+64円、+2.6%)
キユーピー <2809> が5日ぶりに反発。27日の取引終了後、集計中の21年11月期連結業績について、純利益が154億円から180億円(前の期比55.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。減損損失の計上が減少することや、投資有価証券売却益の増加などが利益を押し上げるとしている。なお、売上高は4100億円の従来予想に対して4070億円(同23.4%減)、営業利益は同270億円に対して279億円(同1.4%減)とほぼ計画に沿って着地した。また同時に、25円を予定していた期末配当予想を27円に引き上げた。年間配当は47円(前の期40円)となる。
※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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