<動意株・27日>(大引け)=MARUWA、インプレス、アイビーなど
インプレスホールディングス<9479.T>=大幅高で3日続伸。全体相場の上値は重いものの、中小型株物色人気は旺盛で、特に株価が低位に位置する銘柄群に個人投資家を中心とした買いが向かっている。同社はIT関連書籍などの出版を祖業とするが、近年はECプラットフォームや電子コミックプラットフォームの開発運営に経営資源を注ぎ、旺盛な需要を獲得している。5月にはFMラジオ局InterFM897に出資を発表、ファンコミュニティの拡張に取り組むなど、メディアの多角的展開にも力を入れている。株式需給面では7月初旬に150万株近くに膨らんでいた信用買い残の整理が進み、直近16日申し込み現在では84万株まで水準を落としており、上値が軽くなったのを見計らって投資資金が再攻勢をかけている。
アイビー化粧品<4918.T>=物色人気再燃。スキンケアを中心とした高級化粧品の訪問販売を手掛ける。26日取引終了後、インドソケイの花の抽出物を有効成分とする「PDK1の活性化抑制剤」に関する特許査定を受領したことを発表した。PDK1の活性化は皮膚の炎症などを引き起こすが、インドソケイの花の抽出物にそれを抑制する作用を見出し、特許査定を受領したことから、今後医薬品分野などでも貢献が期待される。また、株式需給面では東証が同社株に対し27日売買分から信用取引の臨時措置を解除すると発表したことも物色人気を助長している。同社株は7月初旬に800円台から1700円台まで短期間で2倍以上となる急騰を演じたが、その後は反落し、1000円前後まで水準を切り下げていた。
ウィル<3241.T>=一時ストップ高。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が28億1100万円から30億4500万円(前年同期比9.7%減)へ、純利益が1億700万円から1億6900万円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。住宅を購入する顧客の来店件数が前年同期比41.9%増加するなど流通事業の取扱件数が計画を上回ったほか、中古住宅×リフォームの引き渡し件数が同31.7%増加し、収益性の高い事業群「フィービジネスとリフォーム」の業績が堅調に推移したことが要因。また、開発分譲事業も販売契約が計画通りに進捗しているとしている。
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド<9610.T>=急騰。26日の取引終了後、世界50カ国で利用されている行動変容の原理原則を日本向けにデジタル化し、提供を開始したと発表したことをきっかけに需給相場の色合いを強めた。同プログラムは、ウィルソン・ラーニングや提携している専門家の実証的な心理学研究をもとに組み立てられ、全世界での長年にわたる活用で学習効果が確認されているもの。企業教育の育成課題に応用できるだけではなく、個人が直面する仕事や対人関係の問題解決のためにも有効に設計されているのが特徴としている。
共立印刷<7838.T>=急動意で一気に年初来高値更新。26日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、純利益を4億3000万円から5億8000万円(前期16億4500万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これを好感した買いが入った。前期から継続して取り組んでいる事業構造改革が想定以上に奏功した。売上高については、コロナ禍により依然として厳しい受注環境にあることから、380億円(前期比3.4%増)とする従来予想を据え置いた。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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