<本プレスリリースのポイント>
1.ECOMMIT社と「資源循環の取組みにおける業務連携に関する協定書」を締結
2.同社が不要品回収からリユース・リサイクルに繋げる資源循環システム「PASSTO(パスト)」を、当社グループにて管理・運営を行う商業施設・ホテル・分譲マンション合計13カ所に導入
3.ホテルでは忘れ物で最も多い衣類を対象に、お客様が「不要」とカードで意思表示できる仕組みに
「庭のホテル 東京」の客室に設置している意思表示カード
野村不動産ホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:新井 聡、以下「当社」)は、このたび、回収・選別・再流通のサーキュラーバリューチェーンを構築する株式会社ECOMMIT(本社:鹿児島県薩摩川内市/代表取締役CEO:川野 輝之、以下「ECOMMIT」)と「資源循環の取り組みにおける業務連携に関する協定書(以下、「本提携」)」を締結いたしました。
本協定締結により、循環型経済(サーキュラーエコノミー)・CO2削減に資する取組みとして、商業施設などに不要となった衣類や雑貨類の回収専用ボックスの設置や、ホテル客室においてお客様が不要品に対し意思表示できるカードの設置を新たに開始することをお知らせいたします。
導入時点では、当社グループが運営・管理する商業施設5カ所、直営ホテル4カ所を対象に、資源循環サービス「PASSTO」の常設導入を順次開始しており、また、分譲マンションについては管理組合様にご提案・協議の上で既存の4物件に導入いただいています(2024年8月9日時点)。
左:当社商業施設に設置する回収ボックス 右:「庭のホテル 東京」の客室に設置している意思表示カード
当社グループでは、2030年までの重点課題(マテリアリティ)のひとつに特定する「サーキュラーデザイン」を掲げています。これまでも、建物の長寿命化への対応、既存マンションの再生、シェアオフィス「H¹T」の開発等、不動産事業者だからこそできる取組みを複数推進しております。また、リユース・リサイクル分野においても、野村不動産グループカスタマークラブの会員様※1に向け、不要な衣類を回収するイベントを定期的に開催してきました。
このたびのECOMMITとの提携により、当社グループの各施設に来館されるお客様やマンションの居住者様が気軽に環境へのアクションに貢献しやすい仕組みを提供し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※1 野村不動産、野村不動産ソリューションズ、野村不動産パートナーズのいずれかでお取引いただいた会員組織
1.本提携による取組みの概要
■商業施設
■ホテル
■分譲マンション(既存)
2.本提携の背景
当社グループは、街づくりにおいて生じる自然資源の枯渇を大きな社会課題と認識し、廃棄物排出量の削減、建物の長寿命化、再資源化、シェアリングを取り入れた街づくりやサービスの提供に取組んでいます。
このたび、循環型社会に向けた不要品の回収・選別・再流通のインフラを構築するECOMMITとの提携により、資源循環システム「PASSTO」を当社グループが運営・管理を行う各施設に常設導入することで、お住まいの場所、日頃から立ち寄る身近な施設等で誰もが気軽に参加できる環境への貢献を仕組み化します。
また、回収・選別・再流通の状況を、ECOMMITのトレーサビリティシステムによりデータで追跡し可視化することで、透明性を高めた再資源化率の高い仕組みを実現しています。
不要品を捨てずに資源化するという行動変容を、当社グループの各施設をご利用いただくお客様やマンションの居住者様に向けて働きかけていくことで、循環型社会の推進に貢献してまいります。
<資源循環サービス「PASSTO(パスト)」について>
「PASSTO」は、使わなくなった不要品を「回収」し、最適な使い道の「選別」、再活躍させる「リユース・リサイクル」の循環をつくることができるサービスです。
PASS TOを短縮した造語で、「次の人に渡す、未来に渡す」を意味しています。
PASSTOが暮らしに一番身近な資源循環の入口となることで、生活者の皆さまがより気軽に資源循環に参加できる場と、“捨てる”以外の選択肢を提供し、サーキュラーエコノミーの実現を目指します。
URL:https://www.passto.jp/
【ご参考】当社グループのサーキュラーデザインに関する取組み
当社は、サステナビリティポリシー(2050年のありたい姿)として「Earth Pride-地球を、つなぐー」を掲げ、2030年の重点課題(マテリアリティ)の一つとして「サーキュラーデザイン」を定め、これまでも以下の取組みを推進しております。
■自社オフィスフロアからの廃棄物削減
当社グループのオフィスフロア※4から排出される産業廃棄物について、2030年までに20%減(2021年度比)を目標とし、事業活動を推進しています。
※4 主要35拠点を対象
■建物の長寿命化への取組み
野村不動産株式会社(以下、野村不動産)が提供する「アトラクティブ30」、野村不動産パートナーズ株式会社が提供する「re:Premium」「re:Premium Duo」により、一般的に「12年毎」に計画される大規模修繕工事のサイクルを「最長で18年程度」に延長し、総工事回数を削減することでライフサイクルコストを低減する取組みを行っています。
■既存マンションの再生/リノベーション
野村不動産では、築年数が経過したマンションを新たな価値を持つ住宅に再生する取組みを進めています。一例として「プラウド上原フォレスト(東京都渋谷区)」は、築30年以上経過したマンションに居住性能を高めつつ最新技術による余剰容積を活用した増築などを行い、民間デベロッパーでは初めて、築年数が経過したマンションにおいて長期優良住宅認定を2019年に取得しました。また、第三者評価機関から65年の耐用年数が証明されました。
また、リノベーション事業では、住まいをお客様から直接買い取り、新築分譲マンションシリーズ「プラウド」を手掛けてきた技術と経験を活かし、マンションのリノベーション工事を実施。野村不動産が売主となり、新たなお客様へ販売し、安心・快適な住まいの提供を行っています。
■シェアオフィス「H¹T」
シェアリングやレンタルは、多くの方にとって身近なサーキュラーデザインのビジネスモデルとして浸透しています。野村不動産では、東京都内のビジネスエリアをはじめ大阪・名古屋・仙台など主要都市にて、時間貸しのサテライト型シェアオフィス「 H¹T(エイチワンティー)」を全70拠点(提携店・開発予定含む)展開しています。
■ホテルにおける廃棄物の削減および再利用
当社グループが運営する「NOHGA HOTEL(ノーガホテル)」と「庭のホテル 東京」は、バスアメニティの個包装を省き、竹や米ぬかなど植物繊維由来のアメニティグッズを使用することでプラスチック使用量を減少させています。さらに、「ノーガホテル」では生分解性の竹ストローを採用し、革や和服の端切れを再利用したネームプレートやチーフを製作。「庭のホテル 東京」では、宿泊客によって置き捨てられたスーツケースをプランターとして再利用し、屋上で野菜を栽培。収穫物を館内レストランで提供するなど、それぞれ廃棄物の削減と再利用にも積極的に取り組んでいます。
【ご参考】 野村不動産ホールディングス サーキュラーデザインの取組みについて(当社コーポレートサイト)
https://www.nomura-re-hd.co.jp/sustainability/environment/circulardesign.html
※野村不動産グループの重点目標(マテリアリティ)を国連のSDGs(持続可能な開発目標)に当てはめて整理しております。サステナビリティの取組み詳細は以下をご確認ください。
URL:https://www.nomura-re-hd.co.jp/sustainability/
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