ジェネレーションパス<3195>は3月30日、羽田市場と業務提携に関する基本合意書を締結した。羽田市場は、高い衛生基準をクリアした鮮魚センターを保有し、鮮度にこだわった独自の海産物の仕入れ流通ルートを基盤に、漁師や卸業者支援の側面から高品質な生鮮食品を消費者へ販売する事業を展開している。今後は羽田市場の生鮮品仕入ルート及び物流網を活用するとともに、同社の得意領域である複数のEC店舗展開によるマーケティング情報の集積を通した購買データの分析を進めるなど、両社の強みを生かした各種施策を実行し、生鮮食品分野におけるEC事業のさらなる拡大を目指す。なお基本合意の内容は、「羽田市場」ブランドによるECモール上での多店舗展開、羽田市場が運営する自社ECサイトの認知度向上及び取扱高増加施策の実行、収集されるマーケティングデータの共有、同データを基にした仕入戦略、販売戦略の立案並びに機動的な実行となる。
同社は、コロナ禍において新規の購入者や購入頻度が最も上昇した生鮮食品分野での売上拡大を狙いとしており、テスト販売を通じて商品構成や販売戦略の立案を行っている最中である。2021年10月期下期以降に、本格稼働を予定している。
■株主還元策
当面は成長投資優先で配当は行わない
同社では、マザーズ市場においては成長投資優先で、当面は配当を行わない方針である。2021年10月期の業績変動が大きいため非開示としているが、新規EC事業をはじめM&Aや事業提携の効果が実績として見えてくれば、新たな中長期経営計画などの目標設定が掲げられるだろう。そうなれば、配当実施なども実現は近いものと弊社では見ている。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<EY>
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